高校野球での体罰問題について
こんにちは。kajinori1213です。
2023年選抜高校野球の出場校が決定しましたね。
元々高校球児の私としては、どの高校が出場するのか毎年注目しているもんです。
選抜大会については、夏の大会のように地区大会を勝てば出れるというわけではないので、選手・指導者達も発表まで気が気ではないですよね。笑
ですが、毎年この時期になると別の問題が出てきます。
それが「体罰問題」です。
本日はその体罰問題について取り上げたいと思います。
高校野球と体罰について
高校野球とは体育会系、それを絵に描いたようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
「指導者、先輩の言うことは絶対」という風習が昔は当たり前だった時代もあります。
そのような関係が社会に出たときに必ず必要になる!
こんな環境を経た方々の話を聞くと、高校の時に経験して良かったと言う人もいたりします。
(もう一度戻りたいですか?と聞くと、そういう経験をされた方は大概戻りたくないと言いますが。。。)
時代と共に体罰問題が出てくる様な過度な環境は、徐々に無くなってきているように感じられます。
それでも発生してしまう体罰問題
ですが、時代と共に少なくなってきたとはいえ、やはり体罰問題はまだまだ存在します。
今回の甲子園出場校でも指導者が選手への体罰を行なったとのことが発覚し、監督・部長が処分を受けるといった報道がなされました。
監督は交代し、新たな指導者が監督に就くといった形です。
このケースは指導者が選手へ体罰を行ったケースですが、先輩が後輩に行うケースなどもあります。
今はSNSが発達している時代ですから、携帯があればすぐに発信できるので、周知しやすい環境にあるのは昔よりも良い部分ですね。
なぜ体罰が発生するのか??
私自身も指導者として約7年間高校野球に携わってきました。
その関わってきた7年間で、体罰を見たことはほとんどありません。
ここで難しいのが、どのような部分を体罰と呼ぶのかという議論も出てくるのではないでしょうか。
体罰といっても、殴る蹴るなどの身体的なものから、言葉の暴力、全く口を聞かないなどの精神的な暴力も体罰に入ると思います。
私自身も指導者時代には、選手に厳しい言葉をかけたこともあります。
(流石に死ねとか消えろとかは言ったことはありませんし、その様な言葉がよぎることもありませんでしたが。。)
ではなぜ体罰が発生するのかというと、体罰を行う側が自分の思い通りに相手をしたいからだと考えられます。
特に指導者などは、自分が思い描いていることを選手にやらせようとします。
それが出来ないと「何で出来ないんだ?」「何度も言わせるな」とそういう思いが心のどこかにあり、それが言葉として口に出す様になってしまいます。
そして、「言葉で言っても出来ないのなら体で覚えさせるしかない」暴力による体罰に発展してしまう。
このような流れが、一般的なような気がしています。
体罰は指導者の力量不足
指導者が体罰を行ってしまうケースとしては、はっきり言って指導力がないと言わざるを得ません。
そもそも、人を自分の思い通りにしようと考えている時点で指導者として失格です。
指導者とは、漢字の通り「指をさして導く者」と私は考えております。
実際に指を刺すかどうかは置いておいて、大切なのは「導く者」です。
如何にして目標に向けて人を導けるか、
如何にして選手の能力を向上できるように導けるか、
如何にしてチーム一丸となれるように導けるか、
色々なケースで導く能力が必要になります。
十人十色という言葉がありますが、一人一人に合った話し方、伝え方などが必要になるので、如何に相手のことを知るかが大切です。
それを考えずに自分の思いを一方的に伝えて、それが出来ないから腹が立って罵詈雑言を浴びせたり、暴力を働いたりしてしまうのです。
勝利至上主義の弊害
体罰問題については、勝利至上主義という考え方が切り離せないのではないでしょうか。
「勝つことが全て」「負けたら何も意味がない」「勝つためであれば何をしても良い」
この様な考え方は昔から存在していました。
特に野球に関しては、甲子園での試合が夏の風物詩となっており、アマチュアスポーツの中でもその注目度は非常に高く競技の一つになります。
100年の歴史を超える大会は、日本では数少ないですからね。
甲子園で勝った時の注目度は非常にすごいですからね。
私自身も公立高校として、地区大会決勝まで行った時は試合で勝つたびにスポーツ紙の一面を飾ったりしていただいたので、誇らしく思ったりもしました。
他の方からもちやほやされるので、まるで自分自身が凄くなったかのように勘違いする気持ちもわかります。
ですが、あくまで試合をするのは選手であり指導者ではありません。
私の好きな言葉に、「勝ちは選手のお陰、負けは指導者の責任」という言葉があります。
どのような立場の指導者であれ、この言葉を胸に取り組んで貰いたいものですね。。。
体罰というのは、受けた側の心の傷にも関わり場合によってはトラウマとして大人になっても引きづることもあります。
「体罰に百害あって一利なし」です。
このようなニュースが出ないように、常々思いますね。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?