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感謝とビジネスマナー

こんな人におすすめ
・中堅・中小企業の経営者、人事・総務担当者様
・社員のビジネスマナーを良くしたいと考えている教育担当者様
・営業、接客業の方

執筆者紹介

ビジネスマナー講師|石﨑友子
株式会社ヤナセ退職後、大手人材サービス会社に勤務し役員秘書業務に従事する。日本の伝統的作法と接遇マナーの研鑽を目的に2007年マナー専門教育機関に入門、入職する。講師として14年間在籍した後、現在に至る。


お世話になった人はいますか?

皆さんは、これまでの人生を振り返り、何人くらいの人にお世話になってきたでしょうか。
 
着ている服、使っている食器、美味しく頂いている食べ物、それらすべては、誰かが作り、もたらしてくださいました。病院、役所、働く場所、学ぶ場所など、私達は、数えきれない人と共に天地の恵みのおかげで日々を過ごさせてもらっています。
 
そう考えると自然に感謝の気持ちがわいてきます。
 
今春の研修で出会ったフレッシュ社員の皆さんと話していた折「社会人になったこれからは、家族、地域、困っていたときに助けてくれた○○さんに、恩返しをしたい」という言葉を伺い、その力強い言葉と感謝の気持ちを抱くあたたかな心根に感動しました。

 

2024新入社員研修「ビジネスマナー」の様子

「感謝の3セット」とは?

さて、「感謝」とは何をどうすることなのでしょうか。
 
以前、お寺のご住職から伺った感謝の三セットを思い出しました。
 
夏の暑い日の法要で、冷茶と水菓子をお出しすると、
「涼やかな気分になり美味しいです。ありがとうございます。こちらはどなたが…」
と、お尋ねになりました。
 
今、目の前でお茶をお出ししたのは・・・・はて?という表情を浮かべながら、「水まんじゅうは今朝、私がもとめて参りました」とお伝えしました。
 
続けてご住職は「感謝の三セット」の話をしてくださったのです。
 
誰によってもたらされた喜びなのかを知ることを「知恩」、
それを知って「ありがとう」を言葉にすることを「感恩」、
受けた喜びをどなたかに差し上げることを「報恩」、
この三つの恩がセットになって感謝になるとのことでした。

ビジネスマナーの根幹は「感謝の気持ち」

ビジネスマナーの根幹となるのは「感謝の気持ち」です。
もたらされた縁や関係性に思いを馳せ、あたたかな言葉や、さわやかな応対を実践する。
ご厚意にあずかったときは、喜びや感動を言葉にして今度は自分の行いとして周りの人に届ける。
 
礼儀やマナーは、人々が自分の価値を感じ取りたいという普遍的な欲求にもとづいています。
相手の重要性を認めていることを示す方法でもあります。
それらを実践するとき、形や方法のみならず感謝の三恩がセットとなり、
心地よい関係や環境が自らの行いで繋がっていくことを実感できる。
 
そんな社会を続けていくためにもビジネスマナーを学んでみませんか。
 
●ビジネスマナー研修にご関心がおありの方は
☛HP:https://www.sunstaff.co.jp/human-develop/
☛お問合せ: https://www.sunstaff.co.jp/inquiry/human-develop