【雑記】たまには趣味語りのような② 赤い月と読書習慣

諸兄諸姉の皆様方、こんにちは。あるいは初めまして。
幾崎ふぁんです。
私はここ一年ほど、赤月ゆにというインターネット美少女吸血鬼が大好きでよく活動を追っかけている、いわゆる眷族なのですが今回はそれに関するお話。

彼女が毎週月曜に配信しているインターネットラジオ『赤月ゆにの月曜日の月は赤い』(通称:赤月月)、その第27回で新コーナーが始まりました。
その名も『今夜はリード・イット』

リンクは赤月月27回。最近サムネが毎回凝っててすごい……

隔週で課題図書を設定して、送られてきた眷族の感想と一緒に本のまでしてくれるという読書コーナー。普段読まないタイプの本が紹介されたこともあり、読破して感想文を送ろうとして……送り損ねた。
というのも単純に本を読むのが遅くて感想文送るのが締日に間に合わなかったのだけど。ラノベ以外は読むのが遅くなりがちオタク……
といった事情で書きかけの文章が手元に残ったのだけど、それをそのまま放置するのもなんだか勿体ない。せっかくnoteがあるのだし、ある程度整形してここに残しておくことにしようと思った次第。

・感想

書籍「24歳の僕が、オバマ大統領のスピーチライターに?!」

これはきっかけと情熱と信仰との話だ。
もしかしたら熱烈な恋文かもしれない。
この本を読み始めたときに感じたのはそんなことだった。
アメリカ大統領あるいはバラク・オバマという偶像。それに対する期待、理想、信念。
飛び込むには十分過ぎる理由で飛び込んだ著者デビット・リットの世界は読み進めるうちに形を変えていく。高い理想の裏には影が落ちるように、燃える信念の横には消火隊がいつでも控えるように。つまりはより現実的に。
これは夢が散ったとか覚めたとか、そういうわけではなくて、視野が広がった……著者の言葉を借りるなら大人になった、という事なのだろう。
光を見た人間の行動力はやはり眼を見張るものがあるし、仕事に真摯に打ち込む人間は尊いと思わずにはいられない。
恥ずかしながら全く存在を知らなかったスピーチライターという仕事だけど、よく考えたら国のトップが一人でなんでも発言ができるわけもないのよね。日本の政治家にも秘書がいるくらいだし。
480ページと結構な文章量にも関わらず、テンポはいいし各章のオチのつけ方もキレイにキマってるおかげで一度読み始めるとさくさくと読める(これには翻訳者の功績も多分に含まれるだろうけど)。
しかし私の持つ前提知識が乏しい事で、所々に差し込まれる役者や映画の例え、アメリカの保険制度、リーマンショック(は流石に多少知ってる)……そういうものに反応出来ない、ないし調べるとまた読書ペースが崩れるジレンマ。でもわからないことを調べるのも一興よね。ともあれ、読んでいて楽しめる本だった。
最後に、本から特に記憶に残った一文を引用。

"愛とは、幻滅してもなお信じ続けることである。"
『24歳の僕が、オバマ大統領のスピーチライターに?!』kindle版 No.5855より

果たして私は何を愛することができるのか。
幸いもう少し位は生きていけそうなので、ゆっくり確かめていこうと思う。

・余談

本の感想はここまで。ここからは本とは関係のない余談。

知らないことに触れるのは楽しい。
本来知る事のない世界とその裏側。
未だ知らない事、その一端に触れる事は快感だ。遠く離れた地が書物という知によって繋がる。この瞬間はとても楽しい。
私がラノベとか漫画とかゲームとか、そういった創作物が好きなのも同じような理由。
ただ、残念ながら一日は24時間しかないし、そのうち25%は睡眠。
社会の歯車としてシャカリキに回転している時間も当然あって、それを考えるとどうしても残された時間を使うときは確実性を求めてしまう。
つまりは既存の楽しめるもの、既知のジャンルからその中の未知、みたいなところに手が伸びてしまいがち。……これが悪いというつもりはない。
でも今回、私の趣味嗜好からするとまず手を出さなかったであろう本を手にとってよく分からないながら読んで、こうして文を書く。
正直この年になってまだ新しいものに手を出せるとはあまり思っていなかったから、そういうきっかけを貰ったという点、赤月ゆにという存在を好きになって、本当によかったと思う。

・最後に

せっかく本の話をしたので、
オタクらしく最近読んだ本で特に面白かった本を紹介。
ラノベも漫画もあるんだよ。

『路地裏に怪物はもういない』
『すれ違い巨大感情百合アンソロジー』
『桜井政博のゲームについて思うこと2015-2019』

そして何度も読み返すお勧めの本も紹介。
『神様のいない日曜日』
『羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八編』

神ないは出会った時期もあって思い入れが強いのでいつか語ってみたいなぁと思いつつ、今回はこの辺りで締めます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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