終わりの見えない疑問
バイトから帰ってきてご飯を食べてお風呂に入って、ふと思った
『あーー…
俺、女子限定コース選んじゃったわ』
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~ 遡ること1週間 ~
合格した専門学校から提出書類が届いていた
その中の1部が「選択コースを提出してください」というものだった
俺はネイルがやりたくてこの学校を選んだのだから迷いはなかった
ただその紙に注意事項があった
ネイルが学べるこのコースとブライダルのコースは“女子限定です”
この文字を見た時ものすごく悩んだ、そして思った
……?何故??
ネイルを学びたい、でも俺は入っていいのか、そもそも俺は俺を認めていないのに女子の枠に入るのか、戸籍は女だから平気か、いや待てよ…と
そんなことをひたすらに考えていた
結局そのコースに決めたのだがいっつもこうだ
『まあ、戸籍上女だし』
高校だってその考えで女子校に入った
今回だってその考えでそのコースを選んだ
その考えで女子の列に並んだ
その考えで女子トイレに入った
その考えで女子風呂に入った
そしていつもこう、話が逸れていく
俺自身が俺を認めていないから出ない答えで自問自答し続けている物心着いた時からの悩みだ。
Xジェンダーの俺も体が女性だからレズビアンと名乗っているけれどそれはどうなのか
これでも悩まなくなった方なのだがどうしても引っかかると答えが出るまで考えてしまう、何故、と。
そして放棄する、悪い癖だ。
いつか疑問を持たずにすんなり受け入れることが出来る日が来るのだろうか。
難しいところだ。