桃谷中学校の2年生が思いを込めたパンを考えた~大切な人を幸せにするパン!~(IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム)【前編です】
みなさんは、パンはお好きでしょうか?
「3食ともパン食です!」という人もいるかもしれませんね。
今回は、食卓に欠かせない、みんな大好きな「パン」のおはなしです。
今年度の桃谷中学校2年生は、
「あなたの大切な人を幸せにするパンを考えよう!」を企画テーマに、
パンづくりにチャレンジしました。
(昨年の桃谷中学校2年生は、歯ブラシのデザインを考えました。詳しくはこちらからどうぞ!)
桃谷中学校の2年生がデザイナーになる~心躍る歯ブラシを作ろう!~[後編](IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム)|大阪市生野区役所教育チーム|「IKUNO未来教育ネットワーク」 (note.com)
今回、桃谷中学校2年生の企画作品を、
実際に「おいしいパン」として実現してくださる会社は、
1946年創業(78年目です!)の「株式会社ダイヤ」さんです。
Cookhouse『クックハウス』ブランドでおなじみですね。
大阪や奈良の、主要駅周辺や商業施設内、百貨店他に出店されています。
長い歴史に培われたパンづくりのノウハウで、
たくさんの固定ファンをもつ、関西を代表するベーカリーチェーンです。
終戦後すぐの生野区で創業され、長年積み重ねた経験と味は、
「気分ふくらむ毎日」をコンセプトに、
今もこの生野区から、いろんなところへ届けられているんですね。
桃谷中学校の2年生は、まずダイヤさんの講義を受けました!
パンについて、いろんな知識を教わり勉強し、そしてみんなで考えます。
さあ、どんなふうに「大切な人を幸せにするパン」は企画されたのか。
一緒にみていこうね!
(その1:第1回授業 6月13日
「あなたの大切な人を幸せにするパンを考えよう!」)
2年生のみんなは、講堂でダイヤさんの話をお聞きしました。
講師は3人おられます。
「製造部」と「企画・広報部」と「営業部」それぞれのご担当です。
~熟練のノウハウで、パンを心を込めてつくり、
美味しいパンの良さを、お客様にどのようにお伝えするか企画し、
いろんな方にパンを食べていただけるよう販売する。~
どこが欠けても「幸せにするパン」は出来ないんですね。
まず、パンの種類や原材料、そして製造工程を勉強します。
みんなはしっかり聴いています。
次に、販売価格の決め方も分かりやすく解説いただきました。
作るにも売るにも色んな準備が必要な事を知りました。
値段はこうやって決めるんだね!
大事なのは、このポイント。
なるほどです!
続いて、次の授業で、ひとりひとりが作成する
「アイデアシート」の記入について考えます。
いったい「新しい商品開発」ってどうやってするんだろう?
企画して売りたい商品の販売環境について、
どんな「状況」をイメージしますか?
販売する場所はどんなとこ?
買ってくれる人はだれ?
すぐ食べる?持ち帰る?
そうやってきちんと整理していくと、
アイデアを選びやすくなり、
アドバイスも出しやすくなるんですね。
これで具体的な「考える方向性」も勉強できました。
そうか、自分はこれかな? だとすると・・・⁉
(その2:第2回授業 「アイデアシートを記入します」)
~続いて、各クラスは教室へ戻りました。
先ほど講堂で勉強した講義内容を思い出しながら、
ここからはアイデアシートを記入します。
まず一番上の項目「あなたが考える状況」からです。
(企画を選ばれて、桃中祭で実際にそのパンを販売したい!)
そのために頭の中の状況を整理して、商品のイメージまでしっかり書きました。
(その3:第3回授業 6月21日「グループワーク:企画提案書の作成」)
アイデアシートを記入してから、1週間たちました。
朝ごはんのパンがちょっと気になって・・じっくり見たりして・・
なぜでしょう?
きょうは各グループに分かれ、
「あなたの大切な人を幸せにするパンを考えよう!」をテーマに
1枚の「企画提案書」へ、アイデアをまとめていきます。
みんなの思いを、一つの案に絞り、具体的に記入し企画書にします。
これは、なかなか大変です。いろんな意見が出ます!
各クラスに5グループ。
4クラスで計20グループが企画の完成を目指し、
「大切な人を幸せにするパン」について話し合います。
自分の書いたアイデアシートも見ながら、みんなで意見交換です。
きょうも来ていただいたダイヤさんに、いろいろ質問しました。
人によって「幸せに感じるパン」は、かなり違うようですね。
一つの案に決まるまでには、まだ時間がかかりそうです。
ユニークなグループ名と商品名も決まってきました!
「くーるくる」の「スティックマン」
「ヤミーZOO」の「かめろんパン」
楽しみな感じです!
イメージイラストも描きます。
誰が描くかも、また話し合いです。
着色をすると、気持ちが入ります!
なんか美味しそうです。
パンでこんな色、出せるかな?
こんな形、出来るんかな?
各グループは、ダイヤさんから企画案に具体的なアドバイスをもらい、
またみんなで考えて、話し合って
企画をブラッシュアップ(第4回授業)していきました。
そして、20案の企画提案書が完成しました!
(ここで夏休み 入りました!)
~夏休みがもう少しで終わるころ、
ついに、商品化候補の作品が決まりました。
クラスで各1案、計4案が
ダイヤさんの厳しい審査を、クリアしました。
よかったです!~
(その4:第5回授業 9月17日「商品化発表会&試食会」)
きょうは、いよいよダイヤさんから審査結果の発表を、直接お聞きします。
採用作品は、11月3日の「桃中祭」で
実際に限定販売されるんです!楽しみです。
みんな講堂に集合しました。
さあ、商品化される作品の発表です!
それでは以下、「商品化賞」4作品をどうぞ!
1組 グループ名: 追いかけ再生
商品名:「サクとろ桃中パン」
2組 グループ名:株式会社ポタト
商品名:「酸いも 甘いも さつまいもパン」
3組 グループ名:ogibo(おぎぼー)
商品名「only パン」
4組 グループ名:Big island
商品名「ワンパン」
みんなは、ダイヤさんから授賞理由と総評をお聞きしました。
「今回、受賞出来なかった作品がすべて内容で劣っていたわけではありません。現状の販売条件などに合わなかっただけという側面もあります。悔しく思っている方もおられるでしょう。
ぜひ『将来、この悔しさ~見返すぞ!』と、その想いを忘れないでください。」
とてもありがたく、嬉しい総評でした。
そして、いよいよ商品化作品の試食会です!
アレルギー情報をしっかり確認してから、
各クラスで選ばれた企画作品のパンが、配られました。
「もう出来てる!ここで食べられるなんて!」という声も聞こえます。
そうです。
ダイヤさんは、パンを食べたみんなの感想を聞くために
この日に合わせて試作品をつくって持ってきてくれました。
その感想は、桃中祭での販売に活かされます。
11月が本当に楽しみですね。
11月3日の「桃中祭」では、
4クラスすべてのパンの完売を目指します。
桃中祭だけの数量限定販売です。
そのパンを食べて幸せになってください!
~ここで前編終了です。後編に続く~
さあ、みなさんいかがでしたか。
中学生が、パンの商品開発を手がけたお話でした。
もちろんこれは、長い歴史に培われたノウハウを持つ
ダイヤさんの、適切で心温かい手助けがあってこそです。
「パン de しあわせ」
感じます!
次回、「実際の販売結果とプログラム振り返り」で、またお会いしましょう。