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生野区の中学生が考えたサンダルが商品化されました!!「IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム」

タイトルでも言っていますが、もう一度言います、生野区の中学生が考えたサンダルが商品化されました!!

写真左:「ギョギョっとサンダル」  写真右:「青空ルームサンダル」

めっちゃ凄くないですか?中学生が企画したものが、実際に販売されちゃったんですよ、、、

このプログラムに協力してくださった企業の方からも、「中学生のデザイン力の高さ、想像力の豊かさに驚かされた」「時に中学生であることを忘れてしまう瞬間があった」などなど、とても嬉しい言葉をいただきました!


そんな「えっ、公立中学校でここまでやれるの!?」にチャレンジしたのが、今回の「IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム」です。

「キャリア教育」「ものづくり」「オンライン販売」「ICT教育」「産官学連携」などたくさんの要素が詰まったプログラムになっています。

中学生は、キャリア教育として企業からレクチャーを受け、サンダルの企画提案⇒採用プレゼン⇒商品化⇒販売の振り返りを行いました!

◆授業を受けた中学生の声
誰かに意見を合わせるだけじゃなくて、ちゃんと自分の意見も言って、話し合うことが大切なんだなと思いました。
・ただただ物を作るだけでなく、誰に、何のために作るかで作品の良さが変わってくるのだと分かりました。
自分が考えた靴が商品化されるかもという企画はとてもワクワクして楽しかったです。私は選ばれなかったけど、将来に役立つ経験ができました。
・自分は選ばれても選ばれなくても、自分で考え、プレゼンするという経験を得られたと思いました。
・靴が好きなので、他のクラスの靴を見るのが楽しかったです。またいろいろな事に挑戦したいです。
中学校でこんな経験はできないと思うから、この経験を大切に考えていきたい。

生徒アンケートより抜粋

アンケートに長文を書いてくれている生徒がとても多くて嬉しかったです。

さて、少々長くなりますが生野区の中学生が体験したことを書いていきます~

そもそも「次世代の職業体験プログラム」ってなに?

先にプログラムの説明をさせてください。

これは、商品の企画から販売までを行う体験にとどまらず、販売結果の振り返りまで行うことで、職業観や知識を広げ「新しい自分」を発見してもらうことを目指している取り組みです。

今回は、生野区の「生野中学校(現在は義務教育学校生野未来学園)」と「桃谷中学校」の2年生が参加しました。

プログラムの概要

また、この取り組みを実施するにあたり、産官学地域連携の仕組みであるIKUNO未来教育ネットワークにご登録いただいている、生野区のものづくり企業、ネット販売ビジネスの会社にご協力をいただきました。

★株式会社リゲッタ
生野区で小さな工場や職人をつないで個性的なサンダルや靴を作り、国内外に店舗展開を行う企業。
HP:https://www.regeta.co.jp/index.html  

★株式会社クリーマ
25万人以上のクリエイターが出品するハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を主軸に、全国各地でのクラフトイベント開催や、クリエイターに特化したクラウドファンディングサービス「Creema SPRINGS」動画レッスンプラットフォーム「FANTIST 」など、あらゆる分野でクリエイターをエンパワーメントする事業を展開する企業。
登録クリエイター数:2 0万人以上/アプリダウンロード数1 0 0 0万超
HP:https://www.creema.co.jp/index.html  

さて、ここからはいよいよプログラムの様子を紹介します!

中学生がオリジナル商品を「リゲッタ」と共に作り「クリーマ」で販売するまで

1.「プラットフォームビジネス」を知ろう

プラットフォームのメリットデメリット
販売にあたって考えなければいけない重要な事

東京と大阪をオンラインで繋いで行われた授業では、株式会社クリーマ取締役の大橋さんから、プラットフォームビジネスの在り方や販売者側の視点を教えていただきました。

なかでも、取締役の大橋さんから「クリーマは中学校の時の同級生と一緒に創業した」とお話があったとき、教室の中でクラスメイトと顔を見合わせて驚いている子たちが見られたのがとても印象に残っています。

2.「商品開発」を学び、考えよう

(株)リゲッタの高本社長が講演してくださいました!

株式会社リゲッタ社長の高本さんからは、今回のプロジェクトの説明をしていただきました!

ただ中学生が考えたデザインを商品化するのではなく、リゲッタの会社全体のコンセプトである「楽しく歩く人をふやす」に合致することが必要であることなど教えてもらいました。

最後には、「職人には商人が必要」という言葉をいただきました。

中学生は、デザインが得意な人、アイデア出しが得意な人、文章を考えるのが得意な人……など、みんなの得意の組み合わせで完成する仕事もあるということを学んでいきます。

3.企画提案書を作ろう!

サンプルをもとにアイデアを考える中学生

社会人が見てもちょっと構えるような企画提案書を、リゲッタのデザイン開発部のみなさんからアドバイスをもらいながら作っていきます。

ICT端末で当たり前のように調べものをしています

頑張って作った企画提案書をもとに、リゲッタとクリーマの方々に向けてプレゼンを行います!

4.「オリジナル商品」採用プレゼン大会・商品化

クリーマ、リゲッタさんによる講評

プレゼンでは審査員のクリーマさん、リゲッタさんからの質問に対し、中学生がその場でしっかり受け答えできていたのがほんとにすごかったです。

そんなこんなで商品化が決まったのがこちらのサンダルです!!(何回もお見せしていますが笑)

写真左:「ギョギョっとサンダル」  写真右:「青空ルームサンダル」

「ギョギョっとサンダル」は、クリーマさんから「インバウンドのお土産で絶対イケる!」と評価されていました。

そして「青空ルームサンダル」は、リゲッタさんクリーマさんからなんと満点に近い評価を得て選ばれました。

5.販売実績報告会と学びのふりかえり

商品化で終わり!とならないのが今回のプログラムの醍醐味です。

1か月間の販売を経て、どのような結果になったを振り返ります。

残念ながら、販売利益はありませんでした

現実は厳しく結果として販売による利益はありませんでした。

中学生はどうすればもっと利益をあげることができたのか
そして、このプログラムを通して発見できた「新しい自分」について考えました。

授業の最後に、リゲッタの高本さん、クリーマの大橋さんからそれぞれメッセージをいただいたので一部を紹介します。

・『職人には商人が必要』という言葉を覚えているでしょうか?これは簡単に説明すると、働く人にとって、商品を販売するための【得意な持ち場】があるということを意味しています。
・今回のプロジェクトが、皆さんにとって、【自分はどんな役割に向いているのか?その役割を活かせるのはどんな仕事なのか?】を考えるきっかけになれば、僕達はとても嬉しいです。

(株)リゲッタ 社長高本さん

・大前提として、限られた期間の中では比較的売れた方だと思いましたので、むしろちょっと驚いています
中学生でももしかしたら、一緒に働ける可能性があるのではないかと思わせられました。
・自分で目標を立て、その目標をクリアする事を是非積み重ねてください。

(株)クリーマ 取締役大橋さん

このプログラムを受けた中学生が、リゲッタやクリーマに就職するようなことをがあれば嬉しいなと思うばかりです。

生野区では引き続き、区内の子どもの教育環境の充実に取り組んでいきます~!!