組織が崩壊する前に起こること5つ
おはようございます。
お金のソムリエ協会グランドマスターの
小林依久乃(こばやしいくの)です。
毎月の給料が生活費や子どもの教育費に消え、夢を叶えるどころか老後の資金対策すら不安な状態にあるサラリーマンたちに、副業や投資に成功して経済的な自由を得て夢を叶えまくれる人生に変われるよう、微力ながらお手伝いしています。
本業OLで、組織が崩壊する場面を何度か見てきました。
また、副業でも(自分が所属していないけど)組織の崩壊を何度も耳にしました。
どの組織も最初は壮大なビジョン、輝かしい志を掲げ、それに共感する人が集まってきたはずなのに・・・
(本業ですとトップダウンで組織が作られることもありますが)
崩壊する組織の傾向、崩壊する兆候などを私が見聞きした範囲でまとめてみました。
(恐ろしいくらい的中します)
この傾向に当てはまっている組織は、崩壊まで時間の問題と言っても過言ではありません。
1.危険人物(危険人物になっていく人)が現れる
組織が回り始めると、なぜか必ずと言っていいほど危険人物が出現します。
しかも、そういう人に限って熱心に活動するので、誰もその人が危険人物だと思わず、事件が起きて初めて「え?あの人、こんなことするの?」と周りが驚くような行動をします。
もともと危険人物なのか、組織に不満がたまって徐々に危険人物になっていくのか、のどちらなのかはこの段階までくると、もはや分かりません。
嗅覚の鋭いメンバーが早い段階からその存在に気付いて、事前に組織的対応をするしか防御策はないでしょう。
2.マニュアル至上主義の土壌になる
危険人物が出現することにより、マニュアルが厳しくなってきます。
そして、危険人物の素養がないまともな人にまでマニュアルの徹底を要求されるため、お互い「私、マニュアルから外れていないよね?」と恐る恐る確認し合うことになり、「自分がマニュアルを守っているかどうか」がメインタスクにすり替わってきて、本来の組織の目標達成に向けたパフォーマンスが激落ちします。
当然、重箱の隅をつつくレベルの指摘が起こりますし、「あの人がダメなら、この人もダメじゃないか?」という心理から、密告する人も現れます。
そんなわけで、組織内にマニュアル至上主義の土壌があっという間に出来上がってしまいます。
組織のトップが主力メンバーに重箱の隅をつつく指摘を始めたら、その組織は重症です(笑)
この段階では、「なぜマニュアルが厳しくなったのか」という経緯をきちんと説明し、マニュアルの根拠(数字が示されていれば数字の根拠)や、厳守の度合い(さじ加減)など細部にわたって丁寧に説明し、メンバーから疑問の声があればそれに耳を傾け、メンバー全員が納得して快くマニュアルを遵守する土壌にしていくことが組織崩壊の予防策です。
これは大変面倒な作業ですが、これを怠ったら組織の立て直しは絶望的です。
3.表面的なイエスマンが増える
マニュアル至上主義の土壌になると、当然、組織から逸脱したくない、小さなことで矢面に立ちたくない一心で、一人一人の動きが小さくなります。
そして、イエスマンが増えます。
一方、組織に対する諦めの気持ちからもイエスマンになります。
優秀な人に限って空気が読めるため、摩擦を起こしたくないと思い、イエスマン度合いは強まります。
組織が末期症状だと察して何とかしようと思う人が何人いるか、彼らがイエスマンの人々とどう渡り合っていくのか、トップに真実を伝えようとするかどうかが今後のカギとなってきます。
4.組織内で対立や不信感が募る(しかも恐ろしいことに表面化するのはかなり後です)
マニュアル至上主義の土壌、表面的なイエスマンの増加、そんな組織が穏やかであるはずがありません。
組織内で対立や不信感が募ってくるのは時間の問題です。
例えば、
●実力も実績も少ない人が、エース級の人の活躍を面白くないと考え始めて対抗するような行動を起こす
●多くの人がイエスマンの顔をしているから誰を信じたらよいか分からず互いに本音を話せず探り合いが始まる
●トップのメンバーへの対応に濃淡を感じてトップを不審に思う人が出てくる
●組織への不満が組織外の場所でまき散らされる
しかも、表面的なイエスマンが多いため、トップにはこの状態が伝わりにくく、この時点ではトップが「裸の王様」状態になります。
5.優秀な人や意欲のある人が消え始め、声が強い者がのさばり始める
ここまでくると、まじめにやっている人、優秀な人、志が高い人が消え始めます。
自分から辞めることができる組織だと「他の仕事も忙しくなった」「これ以上家族の時間を奪わないでと家族から反対された」など、当たり障りのない理由を述べて辞めていき、自ら辞めることができない組織だとその人は大人しくなり活動が控えめになります。
そうすると、これまで大した積み上げをして来なかった人が勘違いして、エース級になりかわろうと声を上げ始めます。
これまでエース級の人たちがどれだけ水面下で行動と周りからの信頼を積み上げてきたかを知らずに、声だけ上げ始める人が現れたら、注意して彼らを見てください。
また、口だけ出して何もしない勘違い評論家も出てきますので、注意して彼らを見てください。
そして、トップが、そういった勘違い野郎どもに強く言えるかどうかも注意して見てください。
もしかしたら、勘違い野郎どもは最初から勘違い野郎だったかもしれませんが、この末期症状の時になって初めて目立ち、ようやく組織の半分以上が彼らの存在に気づきます。
実力も実績もない人がのさばり、トップが彼らを重用したら、もう、終わりです。
形だけ続いていても、中身は終わっています。
だって、実力と実績のある人が力を発揮していないのですから。
一言で「トップの力量不足」と言ってしまえばお終いですが
この1番から5番までの傾向は、おそろしいくらい的中します。
しかも、たいていこの順番です。
原因は、「トップの力量不足」と一言で済ませることができますが、残念ながら、トップは自分が力量不足だという自覚はありません。
せいぜい、「私の力量不足かもしれない」と思うだけで、具体的にどの段階でどういった手を打っておくべきかが分かっていませんし、そこに目を向ける勇気もありません。
ひどい人になると、敵を作りたくないばかりにとりあえず「私の力量不足ですみません」と腰を低くして謝っておきながら、とんちんかんな再建策を打ち出してきたりします。
これこそ本当の力量不足。
トップが次に該当したら、覚悟をしておくといいかも。
●「任せる」ことと「丸投げする」ことをはき違える
●部下が困っていても助け船が出せない
(それどころかひどい場合は梯子を外す行為をする)
●部下の力量を「表面的にしか」見抜けない
(部下への評価が間違っている)
●部下や世間からの評判を気にしすぎる
●声の強い部下に強く出れない
組織のことで悩む方々がこれを読んで、未然に防ぐか、早い段階で再建できることを祈ります。
最後までお読みいただき有難うございました。
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