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「Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜」感想・レビュー

「Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜」をNintendo Switch Online加入者限定イベント「いっせいトライアル」の対象になっているのでプレイしました!
ちなみに、いっせいトライアルの詳細については以下リンクから。



レビューするひと


幾村

パズル全般好きだけど、ジグソーパズルは場所を取るので我慢している。

■ゲーム基本情報


  • [タイトル]Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜

  • [ジャンル]パズル

  • [ハード]Nintendo Switch、PS4、steam、iOS、Android

  • [開発]Silver Lining Studio

  • [販売]Akupara Games

  • [発売日]2022.6.2(Nintendo Switch版)

  • [IARC]3+

  • [公式サイト]https://silverliningstudio.co/Behindtheframe/jp/index.html


■ストーリー・世界観

主人公の女性はニューヨークの公募展に応募する作品を仕上げるため、自分の部屋で日々制作にあたっている若手の画家。
缶詰状態の彼女の毎日はシンプルで、目覚めたら朝食を作ってコーヒーを入れて、お気に入りの音楽を流したら絵を描くことの繰り返し。

そんな彼女の部屋の窓からは、向かいに住む年配の画家の姿が見える。猫を飼い、絵を描いてばかりの老人。
声を掛けても聞こえていない様子の彼は一体、何者なのだろうか?

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。


レビュー[総合点:16点]

クリアタイム
1時間15分

設定・ストーリー[3点]

ストーリー自体が特別珍しいとは思わないけれど、パズルを解いて情報を得て読み解いていくというゲーム性との相性を考えると最適だったと思う。
ストレートに描写するばかりではないので考察の余地や余韻も十分あって、シンプルすぎてつまらないということもないはず。
そういう余白の広さでいうと、これってつまりどういうこと?と思う人もいるかもしれない。

翻訳がすばらしいので日本語に全く違和感が無いけど、それ以上に感覚的に察することができるのは作りが上手いんだと思う。
これは?なるほど、ふむふむ、あぁなるほどね、という心の動きが心地よい。
クリア後はほんのり切ない気持ちになった。

システム・操作感[4点]

途中途中でパズル的な謎解きをすることでストーリーが進んでいく。
パズル自体は難易度は高くないので、一旦「ふむ」と考えることはあっても、何をしたらいいのか全く分からないようなことはなかった。操作的にうまくできなかった以外は全ての謎解きをノーミスでクリアしたと思う。
それを謎解きとして噛みごたえが無いとするか、ストーリーを楽しむ上でストレスが無いとするかで評価が分かれるのかなというところ。

スタッフロールを見ているときに気がついたけど、switchでも画面タッチで操作できた。
そのことに全く気がつかずLRスティックでの操作を貫いてクリアしたけど、やり辛いのでマジで指でやったほうがいいです。

グラフィック[5点]

2Dなのに360°パノラマで視点が動かせるのがちょっと新感覚。
色調だったりタッチの違いだったりでの視点誘導も巧み。
アクションできるオブジェクトが分かりやすいのに変に浮いていないのはすごい。

アニメーションに関してこういう言い方が良いのかは分からないけれど、かなりジブリっぽい。
背景のごちゃついてるのに整理されている感じとか、ストーリーに直接関係はしてこないけど、それがあることで察する部分があるところとか。

全体として、セルアニメーション的な部分と絵画的なタッチの部分と謎解き用のギミックの部分とを全て違和感なくまとめ上げているのがものすごいテクニックを感じる。

サウンド・BGM[4点]

ゲーム開始時にヘッドホンでのプレイ推奨と出たので、イヤホンでプレイ。
出来心でスタッフロールの時にイヤホンを外してみて納得。これは本体スピーカーでやるともったいない。

SEもBGMも穏やかですごく心地良い。
その代わりにキラーチューンのようなものは無かった。

良かった点

「 90 分の休憩時間に何をしたいのか?」という問いから開発が始まったゲームだけあって、そのコンセプトを徹頭徹尾貫いている。
過度なストレスも刺激も無く、ゆったりと没入しながらプレイできる、コーヒーブレイクのようなゲーム。

悪かった点

それなりのボリュームのストーリーや頭を使える謎解きを求めて購入すると物足りなさを感じると思うので、人によっては割高に感じるかもしれない。

その他

軽めのインタビューだけど、なかなか面白いのでプレイ後にどうぞ。





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