ゆいと
となりの天然芝は青い となりの天然素材は柔らかい 向こうの天然ガスは固い 向こうの天然パーマはマブい 向こうの天然水は甘い 向こうの水深は深い となりのプールは浅い 現世と前世は遠い 終わりなき青 ウォーターフロント は 人工的なソウルトレインに乗っかって
アーケード魚のように歩いてく 深夜2時より繰る頁あり アーケード小鳥のように歩いてく 甘い香り誘われ路地へ
波ゆられカモメの会話聞いている 壜入りの手紙はエーゲ海
そのためのことばだった?うただった? ばずりばずらればずりどれいよ
夕立ちに紛れてふたり橋の上 星の法則解けないままで
冷えきった部屋のドア開け転がせば 記号化された身体飛び跳ね
人生初・ロースト。 まずは中深で。
思い切り冬を脱いだらたどり着く あたたかい部屋まど開け放ち
海原へまっすぐ駆けていく猫 そんな気持ちを抱えてダイブ
幼き頃の万華鏡 空き缶 から見るプラネタリウムのよう
手に入れたとたんに放つ白い鳥 すり抜けて行く少年の棒
飽きるまでアベレージ・ガイ生きていく セオリー通りのバイブル燃やす
さみしさまぎらわせるため吸い込んだ 甘くて苦いアラブのパイプ
沙と汐で構成された青春 テトラポッドに砕けて波は
素敵な青春歌集です。 オススメ。
続々と紙風船が街の谷間に 光透かしてみる命たち