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消去法でも経営者になれる

自己紹介とnoteを書き始めた経緯

初めまして。BARE NOTE STUDIOの黒木です。
2017年に創業、都内を中心にilli Staysというグループ向けホテルを展開している、売上高5億程度の会社です。

2024年を振り返ると訪日客数が過去最高を記録し、ホテルの客室単価も上昇し、ホスピタリティ産業にとって追い風の一年となりました。
BARE NOTE STUDIOも例外ではなく、illi Stays(Hotel)を新たに6施設オープン、売上高は前年比350%とまさに飛躍の一年となりました。

昨年入社した人や拡大に伴って関わることになったパートナー企業さん、投資家さんにとっては「順風満帆でイケイケな会社」というイメージを持たれていると感じることが多々あります。

そんなことないよ!なんならほんのちょっと前まで倒産寸前だったから!

危機的な過去も体験して、今は過去の反省を活かして意外と堅実に経営を行っているよ。ということも伝えたくて、せっかくだからBARE NOTE STUDIOのこれまでの歴史とそこで学んだことを少しずつではありますが、noteに書き残していこうかなと思います。

絶対に就職したくない

そもそも経営者になりたいという野望も願望もなく、「やりたいことだけやりながら楽しく生きていきたい」という理由で音楽をやっていました。
やるからには一生懸命に音楽活動に取り組んでいましたが、残念ながらそれだけでは飯を食うことはできず、並行して某ブラック営業会社で働いていましたが。
電話機をガムテープで腕に巻き付けながら営業に勤しむ毎日のおかげで人並み程度の営業スキルを身に付けることができたと思います。
残念ながら最終的に音楽活動には終止符を打つことになりましたが、本当に素晴らしいアーティストやクリエイターたちとの出会いは僕の一生の財産となったし、10年近くに渡った音楽活動に一切の悔いも未練もありません。

とはいえこれからどうしようか。音楽と営業しかやったことがない。大した学歴も職歴もない。そもそも絶対に就職したくない。

絶望しながらも自分ができること、やりたいこと、少しでも人の役に立てることを考え抜いた末に、営業会社で学んだ営業スキルと、音楽活動と当時住んでいたシェアハウスで得たコネクションを頼りに「クリエイターやアーティストに仕事を持ってくる」という営業代行のような業務であればなんとかできるかもしれないと思い、半ば逃げるように独立の道を選びました。
実際、自分もアーティストだったから分かるのですが、多くのクリエイターやアーティストは、作品を創ることには全力を注ぐ一方で、「仕事を持ってくること」に対しては、やる気もスキルも持ち合わせていない人がほとんどなんですよね。
それならば私が仕事を持ってきますと。
そこからはとにかく人に会うことに専念し、1週間で約500人くらいの人に会ってお困りごとがないかヒアリングして回りました。
有難いことにウェブデザイン、インテリアデザイン、フードコーディネート、動画撮影、グラフィックデザイン、 アート制作、スタイリング、舞台制作、ヘアメイク、翻訳など大小様々な仕事を請け負うことができ、クリエイターやアーティストにも喜んでもらうことができました。同時にクライアントのお困りごと解決にも寄与することができたので、大変だったけど、独立して良かったなーと心から思います。

怠惰を求めて勤勉に行き着く

覚悟や大義がなくても、消去法であったとしても、「やりたいことだけやりたい」という人並み以上の強烈な願望と、「絶対に就職したくない。そもそもできない」という追い込まれた状況になれば人はなんとかするし、がむしゃらでも行動すればなんとかなる
伝説の雀士、房州さんの名言「怠惰を求めて勤勉に行き着く」の言葉の通り、"やりたいことだけをやるため"に"やりたくないことを多くやってきた"。矛盾しているけど、そういうことなんだと思います。

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