「ボランティアはJICAのお金運び屋じゃないんだ」
任地307日目。月曜日。
朝から上司に報告する書類を作っていました。内容は、今までやってきたこと、JICAとはなにか、ボランティアはなぜ来たのか、私がこれまでに知ってそのうえで考えたこと、それを受けて今後どんなことをやっていきたいと考えているのか。
昨日の記事に書いた通り、JICAに配属先との協定の紙をもらおうとしましたが、そういった書類はないらしく、その代わりに私についての説明書類や前の前任とのやり取りを送ってもらったのでそれで対応しようと思います。
そんなあれこれをやっている最中に、グッドタイミングで上司に呼ばれ、JICAと配属先との協定の紙を見せるよう言われました。ないって話をした後にこういう理由で国と国での取り決めがあるから云々と、いろいろ説明をしました。(ちゃんと説明聞いてくれないんですけどね)
そのあとで、私が知っている資金調達の手段を聞かれて、前も聞かれていたのでペルーの日本大使館ならそういうプログラムあるよ、JICAは(配属先が求めているようなのは)ないよ、と答えました。
上司と話すといつもそれ。JICAはいくら出せるのか、日本大使館はいくらだせるのか、どんなプログラムがあるのか。
一緒に進めていく活動の話が始まるのかと思いきやまたそのお金の話で、お金は大事だけれど私にする質問がいつもそれってなんかすごく嫌な気持ちになったので
「私はJICAや日本大使館のお金をあなたたちに運ぶためにここに来たわけではありません。みんなお金お金っていうけれど、私の役割はお金の運び屋じゃないんだよ」って言いました。
もちろん、彼らはそんなつもりで言っていないことはわかります。私が知っていると思って聞いてきているだけ。
でも私からしたら、今後一緒に行っていくプロジェクトや農家や教育機関とやっていこうと考えていることを聞きもせずに、そういったことに対する質問が皆無なのに、JICAの援助の話ばっかりされたらやっぱり気持ちよくはないです。普通に悲しい。
「どうして活動についての質問をするより先に、JICAや日本大使館の資金調達の話をするの?もっと興味をもってほしい」と、伝えてしまった。感情的になってしまって反省をしている。
自分がここまで感情的になってしまうのは、やっぱりタンボグランデが住みよい町であってほしいからと願うからで、別に自分のプロジェクトを成功させたいとか(そもそも「自分の」ではないし)そういうわけではない。
もっと力抜いて、タンボグランデとかどうでもいい~くらいの気持ちになったほうがいい活動できるのかもしれないけれど1年近くいると情も湧いてしまって
私という人間を最大限有効活用してほしい、私に出来ることならなんだってやりたい。そういう思いから、つい感情的になってしまう。
もちろん資金調達の手伝いはするし、それが悪いとは言わないけれど
自分で言うのもなんだけど、もったいないなあって。私だからではなくて普通に外部から来てコミュニティを純粋に良いものであってほしいと願う人間が来てたらそこから何でもかんでも吸収しまくればいいのにって思う。
それを町の人ならだれでもできる仕事に使ったりそのまま放置しておくのはもったいないなあって。
お金かあ。
お金ねえ。
大事なんだけどね。
お金があったって、使う人が使い方わからなかったら宝の持ち腐れなんだけどね。
だからその使い方を私はまず考えられるような人を育成したいって言っているだけなんだけどね。
でもお金が先なんだよね。
自分から少しでも立ち上がろうとか、トライしてみようとか
そういう気のない人にお金あげるのって
続かないでしょって思っちゃうんですよね。それはそれで頭でっかちなのかなー。。。何に使うかにもよるけれど。
ついでにちょっと脱線すると、私の任地ってお金のない人に全然お金あげるんですよね。よく役場に、ちょーだいって来て、みんなから1ソル(30円くらい)とかをもらって帰るんですよ。いい商売ですよね。普通にフルーツ売るより儲かりそう。
最初は、困っている人にみんな手を差し伸べていい人だな~キリスト教の考え方的に持っている人は持たざる人に手を差し伸べる、そんな感じなのかな~って感心していたのですが、最近ちょっともやもやしてきて。
お金がなければ誰かからもらえばいいや~みたいな、そういう感じがどうも私は好きになれなくて、でも日本なら努力すれば何とかなる社会でもペルーだから努力しても報われなかったりしてしょうがない側面もあるのかなと思ったり、いやでもまずは努力してみなよって思ったり。いろいろこの点に関してもいろいろ思うことがあって。
そういう意味でこの社会のそういう側面が好きになれないのも多分私を孤独にさせるんだろうなとは思う。
むなしいんですよね、なにがむなしいのかよくわからないんですけど。笑
上司とのやり取りに関しては、自尊心なのかなあ~自尊心が傷つくからかな~
多分私に「専門性」がないから。院も出ていないしね。
肩書きの縦社会だからね、案外ペルーは。
だからといって日本人を含めてタンボグランデの外の人が私のことを理解してくれるかって言ったらそれも難しいじゃないですか
結局自分が自分に、大丈夫だよって言ってあげるしかなくて
自分の自尊心のキープの方法は、そんな自分を必死に守ることで、だから余裕がなくなっちゃって感情的になっちゃうのかもしれないけれど。
そしてまた、よそから来たアジア人が感情を乱している様子を客観視してカッコ悪くてまたむなしくなる。笑
つよくなりたいなあ~
ちゃんとスペイン語で説明できるようになれたらなあ~
家帰ってありのり観てました。アフリカンジャーニー。タンザニアのンゴロゴロっていうところがきれいすぎて口があいたまま動けなかった。
いつかあそこにいってピクニックができたらいいなあ。
おしまい。