地域開発(一村一品運動)に関する本を読んでみた
任地268日目。木曜日。
今日も1日オフィスでした。教育に関するプランをカウンターパートに見てもらって内容確認していました。
明日JICAペルー事務所から調整員さんがくるのでその前に事前の読み合わせ。明日どんな話になるのか、ちょっとドキドキだったり。スペイン語大丈夫かな~
そのあとはずっと本を読んで参考情報をピックアップしていました。こちらの本。
(え、高い。。笑 リンク張ってびっくり。)
ペルー隊員には連絡所はないのですが、リマにあるJICA事務所にボランティアルームという小さいお部屋がございまして、その5畳ほどの部屋に過去の隊員が残してくれた本がいくつか置いてあり、自由に任地に持って行っていいことになっています。ありがたい!
この本もそこに置いてあったので関係ありそうだったので持って来ました。持ってきて正解。今ちょうどほしい内容だった。
本って、特に小説とかでない情報のたくさん詰まった本って、その瞬間欲している情報じゃないと読み進めるのきつくないですか?私はそんな難しい知識とかなかなか入って来ない人間なので読みたときに読んでいます(読みたいときが永遠に来ないときもあります)。
農業系の活動に関してはちょっとどうしよっかな~みたいなところがあったので、本に背中を押された気がしました。
特に私の任地は一村一品というキーワードがもしかしたら入ってくる活動かもでした。
一村一品運動というのは今でこそ世界的に聞くような地域開発の一つの事例だと思うのですが、発端は1970年代の大分県。そこで始まった一村一品運動が時を超え場所を変え、最初は日本のほかの地域で広まり、今ではその事例が海外でも応用されています。
こういう本って、もちろん参考にはなりますが、現地の開発にそのまま使えるわけではないと思うんですよね、状況とか違えば形は変わるし、。それは心得ています。
でも気になる一節があったんです。
県副知事として1975年に故郷の大分へ戻った彼は、県内各地で地域住民の意見を聞いて回った。どこへ行っても、彼は、地域住民の事なかれ主義、無気力感、行政任せ意識に直面し、大分方言の「よだきい」(面倒くさい、投げやり、無責任、口先ばかりで実行が伴わない、などの意)をもじった「ヨダキイズム」の克服なしには大分の未来はないと確信した。
「行政任せ」…
我が町やないかーーい!
実は数日前にこんな記事を書いていました。
行政任せで自分らはなんのスタートも切ろうとしない町の習慣はどうたいおうすればいいのやら、というような内容の記事です。
大分県の事例と一緒とは言いません。全然違うこともあるとおもうのですが、行政任せの町民、それをどうにかしないと・・・というところでかなり共感をして、
どこもそうなんだなーというのがなんか安心しました。
地域づくりは行政主導では長続きしないし、根付かない。むしろ行政に背を向けたところから始まる。
行政は先にたってやるのではなく、やる気のあるものを応援する。そういう姿勢が大切だ。
地方分権の基本は地域の自立である。国や県に依存する体質を抜け出せなければ、地域に未来はない。
一村一品運動は、県民の自主的な活動である。主役は県民であり、行政は黒衣だ、努力するものには応援するが、補助金を出すわけではない。補助金をだせばそれがなくなったらやめた、ということになる。
とかね。
ほうほう、ふむふむ。って感じ。もう私がカウンターパートに説明したくてしょうがなかったことが本で言語化されていた感じ!
だから本当にすっきりした。こういう風に言えばいいのか!と思って。
あと自分のやり方って変なのかなとか、自分の考えていることって客観的にどうなのかなって思っていたので、背中を押された気がしました。
本に書いてあることをすべて等しく任地にもっていくことはできないのはわかっていますが、任地の未来や農家の気持ちなどについてどういう風にとらえていいかがわからずだったので、
本を読んでよかったなと思いました。
まだ途中なので要所要所読んだら、落とし込んで改めて任地でどのように言語化するのかを考えてみたいと思います。
とりあえず明日の三者協議がんばります。
それでは。
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