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「いくみんが福島にあのタイミングで行ったのは正解だったよ」

ペルーの同期と久しぶりのビデオ通話。やっぱり、ほっとする。1年間一緒にペルーにいた同期。ペルーにいる間、3回くらいしか会えなかったけれど、会うたびに密度の濃い対話をし、会えない時間はそれぞれの派遣先で一生懸命悩み考えた仲間。

そんな仲間と帰国後もオンラインでつながっている。このご時世だから全員揃って会えたことはまだないけれど、こうして定期的に顔を見て話すとやっぱりほっとする。

そんな大好きな大事な仲間からタイトルに書いたことを言われた。私は、福島に来てよかったと、あのタイミングで来てよかったと、それは間違いでなく正解だったと。

ペルーから緊急帰国して混沌の中、自分に出来る選択の一つとして福島移住を選んだ。正直深く考えたかと言われるとそこまで深くは考えず来た。深く考えていたら何もできなかったと思えるほど、あの時期は混とんとしていたし。

前からやってみたかった田舎生活。移住してみたい、日本の地方に。東京でないその場所に住んでみたい、自分がどこまで頑張れるのか、自分はどこまで性に合っているのか確かめてみたい。自分の「心地いい」を探してみたい。

そんな今までの希望から、縁あって福島に来た。想定通り、素晴らしい世界もあったし、まあ正直言うと、大変なこともなくはなかった。


ペルーに行くための荷造りよりも福島に行くための荷造りの方が緊張した。なんでだろ、ハードルはペルーの方が高いはずなのに…

ペルーでの1年間よりも福島の10か月の方が大変に感じた。なんでだろ、あんなに今までの日本の暮らしや文化、価値観、言語が大きく異なる場所に行っていたのに…

そんな不安な日々でも、福島の自然や人の優しさは私に安心感を提供してくれた。私に本当に親切に接してくれる人も快く受け入れてくれる人も、そんな存在はとてもとてもありがたかった。

でも一方で、生活を変えるって、生まれた故郷を離れて一から生活を創っていくって、やはり大変なんだと感じた。東京で生まれ育って生きてきただけでは見えてこない世界を見たり聞いたりして、これだけ違うんだなあと感心することも多かった。もちろん何かを否定するわけでもないし、どんな世界も大切。だからこそ、この大きくて多様なギャップをどう処理していいのかわからず、ひとまずそのまま置いておいたりも…笑。

価値観も、文化も、考え方も違う場所に行くこと。自分の「普通」は通用しない。悪気はなくても悪気ととらえられてしまうんじゃないか、自分の態度はこれで正解なのだろうか。

ほとんどの時間、福島を心から満喫している。とても資源の豊かな素晴らしい場所に来たと心から喜ばしく思う。でも時たまに、時たまに自分らしくいられないときや誠実に過ごせないことが多かったり、自己矛盾を感じたり頑張り切れない自分に嫌気がさしたり悩んだりすることもある。

自分の生まれた環境は多かれ少なかれ、似たような人たちが集まっていたり似たような経歴でいたりすべてを伝えなくても伝わったりする。でも一歩そこを出てしまうと、自分の常識は常識でなくなって自信はなくなる。

誰からもきっと必要とされていない、私がここにいる意味って何だろうってたまに考えたりすると、たまに自信もなくなる。

しかし今日、たとえば同期に「いくみんが福島にあのタイミングで行ったのは正解だったよ」って言われた。なんか、今までの悩みとか辛かったこととか全部ひっくるめて肯定してもらえる言葉。もっと頑張ってみようかな、過去の自分に恥じない今を送ってみようかな、そうやって思える言葉。そんな言葉をかけてもらえた。嬉しい。


私が福島に来たこと。

自分にとってはその時の精いっぱいで、きっと余裕なんてなかった。少し前の自分が今を精一杯生きるためにした、一生懸命な選択だった。他の人がそれをどうみるかなんて考える隙間もなく、えいやーで来た福島だった。

自分が自分の選択をたまに否定しそうになった時、仲間がくれる温かいエールと心強い激励。

「福島移住を選んだいくみんを尊敬する」

「福島、やっぱり行くべきだったと思う」

「いくみんが一生懸命福島で過ごす日々に、すごく納得するよ」

「いくみんが福島にあのタイミングで行ったのは正解だったよ」

そんな風に言ってもらえることは、本当に本当に心があったかくなる。もう少し頑張ってみようかな、そうやって思える言葉になる。

自分をずっと見てきた信頼する仲間に言われる力強い一言。これはなかなかの破壊力がある。仕事、ここでの生活、頑張ろうと思う。たまに休みながら福島の自然に癒されながら前向きに進んでいけたらいいと思う。


そんな日々をまた同期は「いくみんて、日本帰って来ても協力隊やってんだね」って頼もしく言ってくれたのでした。

確かに、ほんと今の生活って協力隊っぽい。笑 愛そう、今の日々を。


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いくみ 
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