なかほら牧場写真2

第二章の始まり

任地258日目。月曜日。

今日は朝からオフィス。というか最近ここずっとオフィス。笑

途中で知り合いが訪問してきたほかはずっと授業を作っていた。いやーこれ実現したら日本でもやりたいな―っていう内容。子供たちがどんな反応するのか楽しみ。

午後は17半に集合してミサがあったのでその聖歌隊として歌ってきた。かえってマンゴーとパンを食べて、今。

4月に着任してから気分グラフで言うと最初80くらいで6月末を20としたらそこまで右肩下がり、7月で10くらいになって、8月まで20~30をウロチョロ。

8月から10月で30から70くらいまで上がり、10月から12月は生活面は90、活動面は40くらいだった。

生活面の順調度合いに隠れて活動はいまいち進んでいなくて、進んでいる気もするし進んでいない気もするし。特にオフィスでの集中力の欠如度合いは異常で、しっかりしなきゃな―とは思っていた。

10月くらいから、とりあえず私の協力隊人生の第一章が12月で終わるな―という感じがしていて(これは完全なる自己見解。章も何もないんだけれど私は区切りたいがち笑)

2年間の内の最初の9か月で第一章が終わるとすると、この第一章は完全に任地に馴染む章。

はじめて任地を訪れて、そこの人間関係をみて、気候を知って、肌で全てを感じて、文化に触れる。

人と会話して、スペイン語を身に付けて、その町の社会問題を知り、その解決策を探る。人間関係を把握して、その人その人の強みを知って、配属先の雰囲気をつかみ、任地のイベントに顔を出す。

宗教も、習慣も、食べ物も、知る。

それを受けて、じゃあ自分には何ができるのか、それを探るのが第一章だった。素晴らしい第一章、楽しかった。

10月くらいに先輩隊員と話していて、「私は第一章をもうすぐ終えます。」ということを話した。

彼は次の7月で帰るので彼にとってはこれからが最終章に入る、そんな話をしていた。

(ちなみに私の妄想の中で仕上がった「第一章」とか「最終章」とかいう言葉を急に入れ込んでも平気な顔をして私の話を聞いてくれる先輩隊員がいるのでほんと、ありがたいです。)

協力隊員は基本的に2年間任地で過ごす。その時その時の物語は、一方で誰かが理解してくれるかもしれなくても、やっぱりすべての流れの中での一つ一つの物語を心から理解できるのは自分自身だと思う。

ああ、あの時こんなことがあったな。

ああ、あの時のあれはこの時にこうやって活きるんだな。

ああ、1年折り返したな。

ああ、もうすぐで帰国だな。

そういう流れの中でどこに区切りを持ってきて、どこでパッケージングをするかも自由だし、しなくてももちろんOKだし。

そして私は自分の活動の中で、生活の中で、なんとなく12月いっぱいで第一章を終えるだろう、そんな風に感じた。

ちなみに以下は今日のツイート。

いろんなことがあったからこそ、この第一章の最後に任地をもっと知れた気がする。それぞれの人の対応をみたり、その時その時で感情的になった私に人々がどのように対応したのかを知って、この町の人のことももっと知れた。

気にすんな!と笑い飛ばす人も、ああ、そうね~と共感したうえで話を変える人も、一緒に悲しんでくれる人も、いつもより強めにハグをしてくれる人も、一緒に踊りまくってくれる人も、夕飯に招待してくれる人も、これがペルーだからね~と言ってくる人も、おろおろする人も、キレたり泣いたりした私をちょっと心配してくれる人も。笑。みんな、ありがとう。笑


そのうえでなんとなく、今日から、第二章をはじめよう。そうやって思った。

私は2年任地にいるけれど、当たり前ながらここにいる人たちはどんどん人生を進めていく。

協力隊は2年間いろんな形でミッションを持っているけれど、その任地の人たちにはただの人生の一部でしかない。こっちは切り取って見がちだけれど彼らにとっては過去から現在、未来につながった人生の一部なのだ。


私にとっては4月から来て、最初スペイン語が分からなくて、徐々に任地を知って、プロジェクトが始まって、、、

そうやって「協力隊の2年間」としてとらえても

任地の人にとっては日常の中の2年間であり、そこに始まりも終わりもなし。

この町の人からしたら

ああ、来たのね。

ああ、帰るのね。

なのだ。


だれも「いくみの2年間の始まりから終わりまで」を自分事のようには考えない。そんな彼らといながらにして、ようやくここに来てその流れる川の流れに流される過ごし方を何となくつかめてきた気がする。

今までは流れる川に逆らいたたずむ小石みたいだったのが、ちゃんとその流れに身を任せて流される石になったイメージ。

だからここからが第二章。

今年の目標は、現地にもっと溶け込むこと。

けんかだって、必要ならする。

私が思っていることも、伝える。

コミュニケーションが足りないと思ったら、様子を見ながらちゃんと話しに行く。

もう彼らにとって、私はお客様じゃない。流される小石なのだ。

やるべきことは見えてきた気がするから、あとは実行に移したい。

第二章がいつまでで、第三章がいつからなのか、第三章はほんとうにあるのか、そういうのもまだみえないけれど、

とりあえず第二章はトライとエラー。間違ってもいいからトライしまくる。

中間発表が6月にあるから、それまではそういう期間になるんじゃないかなと思う。


第一章が12月で終わると思ったときは12月で終える気がしていたけれど、実際12月に入ってからはその区切りがいつ来るのか、本当に第一章を終える気が私にあるのか、全然わからなかったんだけれど

今日何となくふっと、あ、第二章始められそう!って思った。

だから第二章がスタートできそうで私もうれしい。

ということで、この文を読んで「??」が頭に浮かばれた人もいるかもしれませんが、私の脳内はそんな感じでいつも過ぎていきます。

自分で勝手によこした第二章、スタートです。引き続きよろしくお願いします!

いいなと思ったら応援しよう!

いくみ 
サポートありがとうございます!! いただいたサポートはペルーでの活動費用、地域や国際協力についての学び、出張費に使わせていただきます。