ペルーからスペインにきて5時間で感じたこと
任地277日目。任国外旅行1日目。
任地からリマまで飛行機に乗り、リマからマドリードまで直行便で11時間。先ほどマドリードに着き、今宿でnoteを書いています。
気温36度の任地から気温2度くらいのスペインに来るのは大変恐ろしかったのですが、意外にも気温は問題なく、あとは時差ボケと腸の調子だけ整えたいと思います。
ペルーからマドリードに来て感じたこと、皆さんが思う当たり前やろ!!ってことも、気にせず書いていこうと思います。
ペルーからスペインにきて5時間で感じたこと
・トイレがきれい(マドリードの空港の中のトイレ。荷物を掛けるところがあったりトイレが汚れていなかったり、各トイレにトイレットペーパーがあったり、もちろん便座もあったり。手を洗うところの荷物置くところが別に一段高くなっていて水浸しにならないようになっていた)
・「Vale」めっちゃつかう。ペルーでは一度も聞いたことない。多分OK的な意味。超使う。
・寒い。スペインは今冬。寒い。同時にロングコートとブーツを履いている人がいて、この世の中にロングコートとブーツが存在していたことを思いだした。(そして私はやっぱり冬が好き)
・電車がある。電車がきれい。そして静か。
・みんなおしゃれ。人もお店も。
・(マドリードだからかもだけれど)カフェがめちゃある。任地に最近初めて一つカフェができて、泣くほど喜んでいた人間(私)は、任国外でスペインに来て石を投げればカフェにあたるんじゃないかくらいのカフェはじめとするコーヒーを提供するお店の多さにしみじみおどろくのでした。
・思っていたよりは物価が安そう。もう少し高いかなーと思っていたけれど、意外に安かった。小さいケーキ2ユーロとか。3.5ユーロくらいするかなと思っていた。
・住みたい(←気が早い)
<番外編>ペルーから国際線に乗って感じたこと
ペルーの国内線はいつも公務などでよく使っていたのですが、今回初めての国際線。どきどき
国内線より広くて、さすが国際空港だと思った。
お土産屋さんに入ると、いつもどおりペルー人の対応を何も気にせず受けていたらどこそこの外国人女性が、「ねえ、あなたたちはレジやらないの?」とまあまあな剣幕。キレていました。
レジに人が並んで待たされているのが気に食わなかったご様子。
レジ、二つあったのですが、「時間かかりすぎじゃない?!」とおキレられていました。
その場にいたペルー人のショップ定員の皆様は、「あ・・・」という表情。むりもない。いつも通りのペルー人タイムに外国人がキレていたのだから。
私(キレないであげておくれ・・・)
ここからは一概に「~人」とくくってしまうのは良くないと思いつつ、説明のためあえて括って書かせてもらう。人によって性格や考えは様々だから一概には言えないのだけれど、それを前提として読んでいただければと思う。
ペルー人のいい意味で商売下手なのは私も何となくわかっている。でも一生懸命だし真面目な時は真面目に頑張るから憎めない。それに、前に外国人がたくさん集まる物産展に参加した時、他の外国諸国にはないペルー人の良さを知った。それは、ある意味排他的じゃないところ。
商売下手だからこそ人懐っこく何でも教えちゃうしそういうところは憎めない。知ったことを行動に移すのはとても苦手だけれど知らないことを知ったときはなるほど~と感じている。このなるほど~というリアクションは嘘ではないと思う、そういう意味でも素直だなと感じる。
とある国々のサービスマンには私が買い取り業者ではなくただのペルーに住むボランティアと知った際いろんな差別をされたけれど、ペルー人はみんなそんなことなかった。私がだれであれ、丁寧に説明してくれた。
すぐにキレたり排他的になったり、誰かをいじめたり、そういう現場まだこちら(ペルー)では出会ったことない。(都市よりも田舎は特に出会わない)みんな優しい人だなと思う。そういう意味で平和。
だからそのペルー人のペースについていけずキレる外国人女性に対して、いや、、キレないでおくれ・・と思ったし、そう思ったときに自分がペルー人のこと、来た時より理解できたのかなと思った。外国人女性と比較してということではなく、自分の中での成長。
ペルー人から、任地のみんなから、いろんな大切なことを学ばせてもらっていると思う。それはとても誇り高いなあと思う。
自分の「居場所」について
ペルーに来て、自分の居場所って何だろうと思うようになった。
自分はどこで生活をするのが良いのだろうと。
日本から遠く離れたペルーに来て、その中でも経済的な発展度が高くない任地に来て、スーパーもジムも冷房もない、でも果物がおいしい任地に来て、そこでいろんな人に出会って、私はどこに住むべきなのだろうと考えた。
慣れ親しんだ日本なのか。
出会ったばかりの任地(ペルー)なのか。
またはどちらでもない場所なのか。
友人や家族がいる日本なのか。
日本では気づけないものに気づかせてくれる任地(ペルー)なのか。
またはどちらでもない場所なのか。
今回スペインに来て5時間で、いろんなものを懐かしく感じた。大学のころ、たくさん訪れたヨーロッパの雰囲気、冬という気候、電車がある都市、きれいで整頓された街。
そのなつかしさは「先進的」「北半球」という点で日本ととても似ていた。
27年間いろいろ歩んできた中で、ペルーからスペインという(精神的なカルチャーショックを伴う)移動は今までで一番だったけれど、実際やはり逆カルチャーショックはあった。
ああ、懐かしい。この、待てば電車が来て、電車は静かに走って、道は整頓されていて、舗装されていて、冬があって、みんなおしゃれに歩いている感じ。懐かしい。落ち着く。
確かに落ち着く。じゃあ私の居場所はやっぱり日本とかこういうヨーロッパなどの割かし整理整頓された街なのだろうか?
いや、でもそれでいいのだろうか。
ペルーの移住も妄想の中では順調に計画が進んでいる。
でも一方で日本に帰ってやりたいこともある。
でも日本の外にいるからこそ見えるものもある。
そんないろんなものがごちゃごちゃして、
自分の「居場所」ってなんだろう、自分はどこにいるべきで、どこにいたいのだろう?
そうやってふと思った。マドリードの夜を一人で歩きながらね。
といっても、答えが出るのはまだまだ先だろう。
ただこうやっていろんな場所を訪問しながら日本にいたら見えてこないものに出会え、ペルーにいたら見えてこないものに出会えるのは貴重な経験だと思う。
明日からはウズベキスタンとドミニカ共和国とベナンの同期が合流します!
いろいろ感覚を研ぎ澄ませながら、いろんなスペインに出会おうと思います。
noteは気が向いたら更新します。
それでは。