現地のお友達と1泊2日のお出かけした話
任地270、271日目。土曜日と日曜日の2日分。
昨日と今日で近く(片道3時間)にあるビーチまで、現地の友人8人で行ってきました。
いろんなカルチャーショックに学びも多いけれど、それを書ききるほどの元気は現在なし。笑
でも簡単に書くとしましょう。
お出かけの内容
9時に集合がいつもどおり+2時間で11時に出発。
みんな前日から未明まで飲んでいたので二日酔いや睡眠不足。(自己管理しっかり―と思ったけれど楽しければいいのだろう。そういう概念は薄いのかもしれない)
12時半に州都について買い出し。まさかのみんなで500ソル(15000円)。そのときいた5人で割るらしいことになったけれど、ひとり100ソルと考えてめちゃ高い。
100ソルは日本円で3000円くらいだけれど、こちらの人の感覚からしたら1万円弱なので、ただの買い出しに1人1万てやばい旅行だなと引きながら、経過を見守っていました。
内訳を紹介するとたぶん8割くらいお酒です。ビールを24缶に6本のお酒(ウイスキーやピスコなど35度くらいのアルコール度数)。これがひとりあたり1万円相当の金額をたたき出した買い物の内訳。びっくり。誰が飲むんですか。笑
そのあとターミナルに行ったら州都集合の友人が来ず、音信不通で1時間近く待ち、2時くらいに出てビーチには4時くらいに到着。
海に入ってもどってシャワーを浴びてみんなで夜ご飯作り。
ペルーの北部のビーチは本当に人が少なくて、貸家みたいなのがたくさんあります。8人くらい泊まれるお家もたくさんあって、キッチンやシャワー付きのお家。値段も様々です。
今回私たちもキッチン付きなので楽しく調理。みんなレストランで働いている友達なので手つきもいいし、料理もおいしいし、最高でした。尊敬。
21時に始まったお誕生日パーティは食べたり飲んだり踊ったり。みんなアラウンドトウエンティだけど、27歳もまみれて楽しみました。
次の日もビーチに行って泳いで砂に埋まってお昼を食べ今日任地に戻ってきました。
とても疲れたけれど楽しかった。
自分の人間力を問いたい
短く終わるつもりだったけれど、今回の旅行に関するトピックを。
大学卒業してから社会人になって5年近く経つ。ビジネスマンとして生きていくには、それなりのスキルが必要だし、資格にチャレンジしたり仕事上のスキルを身に付けるため意識してきた。
もちろん人間力もと思っていたし意識していたけれど、仕事にあたまがいくと人間力としても何かと効率的になったり時間にピッタリに行動するようになったり、人にとっては冷たく見えるかもしれないようなかなりさばさばとした性格も際立っていた。私は私だし、それでいいかなとも思っていたし。
ペルーに来ると、自分が「良い」と思っていたものが全然違う風に取られる。自分に取っての「良い」の真逆を突かれることもある。
たとえば、友達と待ち合わせして音信不通だったこと、日本にいたときもあって、時間通りに集合していた友人と先に目的地に向かうことにした。そのほうがみんなもう揃っているのに一人のためにただただ待つなんて時間がもったいないって思っていたし、もし私が待たせる側だったら先いって楽しんでて~って思うしね。
でも今回のビーチ旅で待ち合わせに集合しない友人を待ち続ける話に似たことってペルーに来てから結構あって、友人1人のためにみんなが待って付き合うの。しかも音沙汰もなくて本当に来るのかもわからないのに。
スーパーでの大量のお酒を買うのも、なんでそんなに買うのか聞いたら、一応一人一本みんなに奢るっていうスタイル、みたいな解説をされて驚いた。
「奢る」文化って、前から気になっていて、今度改めて書こうと思うけれど、日本って個人主義、自己管理が強いんだなあってつくづく思う。
こちらでは多くの人は未来を見据えて貯金とかもしてないし、持っている人が払う、みたいな仕組みで、その人のお金が無くなっちゃったら次は他の人が払うみたいな仕組みで、自分のお金は自分のお金として管理する。っていう感じは本当に薄い。明日のことなんて考えず、あるから使うっていう感じ。まことに驚く。
でもその分みんなけちけちしていなくて、普通に出すよ~って感じだったりするし出して~って感じだったりするし、私みたいに自分の分は自分できっかり払う、先にも後にも誰にも頼らず自分の未来の分は自分で確保する、みたいな考え方って本当にここではそぐわない。ここにいると自分が本当に心の小さい人間に感じてくる。。。
あとは料理や掃除とかも。みんなテキパキやっていたりとかさ、友達のために心配したりとかさ、そういうの偉いな―って思う。私は自分のところは責任もってキレイにするけれどそもそも汚さないように使うけれど、みんなはめちゃめちゃはでによごしまくってでも人の分も掃除したり。
育った環境もあるけれど、今までもこれからも自分のことは自分で完結させるとか、自分が生きていくために必要な努力をしようとか、想って生きてきた。誰かに頼ったり依存するのが本当に好きではなくて誰にも頼らなくて済むようにスキルを身に付けたいと思っていた。
けれどこの「誰にも頼らなくて済む自分で完結した世界」っていうのがペルーの私の町には全然そぐわなくて、個人主義な自分の考え方にちょっと待ったがかかる。そんなとき、自分にとって「良い」と思ってきたことが本当にそうなのか、わからなくなって自分の「良い」に対して疑念を抱くようになった。
人としての柔らかさ。これはペルーに来る前の自分の中での一つのテーマだった。効率性や生産性を求めるあまり、人としての柔らかさが失われていることにしばしば気付いていた。
今住んでいるペルーの私の町には効率性や生産性って言葉はないのかなって思うくらい、日々「無駄」が多く過ぎていく。あえて「」をつけるのは本当にそれが文字通りの無駄でないことをどこかで気付いているからだと思う。
彼らが生み出す「無駄」はきっととても価値があって、私にはない人としての柔らかさを持つものなのだろう。
今回の旅行は今まで感じてきたペルー全体や任地での生活の日本との違いや価値観の相違がとても復習されるような旅だった。
理解して尊敬する部分もあれば、でもやっぱりその考え方や習慣は受け入れられないなーと思うものもあるし。
そういうのも含めてとても学びだった。柔らかい人間になるために彼らからたくさん学んで自分の糧にしていきたいと思う。
ただ彼ら自身も私と接することでもし何か私のいいところをみつけてくれたとして、もしそういうことがあるのだとしたら、その時は自分らの価値観や過ごし方について彼らも私も、改めて認め合いたいなと思う。
活動とは関係ないけれど私はこれも一つの協力隊の「やり方」だと思う。
最後ちょっとむりやり表向きに締めるけど、現地の人と密に交流することで、協力隊としての相互理解を目指したい。
てことで、短く書くつもりが結果長くなりましたおやすみなさい。
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