【シューズレビュー】ブルックス グリセリンステルスフィット21
俺的シューズレビュー、今回はブルックスのグリセリンステルスフィット21。
BROOKSと言えば国内では大変ニッチなブランドという位置づけ。世間的にはNike,adidas,asics,PUMAという大手がいるわけで、BROOKSを敢えて履くやつは「変わってんなぁ」と思う。今では共感しかないが。
そんなBROOKSは日本では浸透しきっていないが、実は米国では売り上げNo.1という触れ込みらしい。国内在住者にとって正直あまりピンとこないNo.1。DHC並みにピンと来ない。
初心者レベルでは当然ニッチなブランドはアンテナに引っかからないので、私も最初の1足はNIKEのペガサス40であったし、2足目はasicsのスーパーブラストだった。当然初心者になればなるほど、あえてBROOKSを選択する理由がない。私もそうでした。
でもご安心ください。とんでもなく良質なブランドです。今では私はBROOKSが大好きになっている。そんな私を虜にしたBROOKSの1足目が今日紹介したいグリセリン21ステルスフィット。
さて早速紹介
レビューアイテム
ブランド:BROOKS
アイテム:Glycerin StealthFit 21 (グリセリンステルスフィット21 サンド)
価格:¥22,000(税込み)
購入価格:¥15,400(税込み)
使用距離:375.6km
用途:低強度~中強度ジョグ(5:00~4:30/km)
ドロップ : 10mm
重さ : 265g (27cm)公表値
私のサイズは27cm。asicsゲルニンバス26やスーパーブラスト、NIKEペガサスやペガサスプラスも27cmでジャストサイズだ。
箱から取り出して持ってみると265gという重量以上の軽さを感じる。もちろん履いてみてもその軽さは変わらず、懸念していた重量面のネガティブなイメージはあっさりと覆された。ゲルニンバス26が300g近いことから、当然と言えば当然か。
さらにアッパーのニット素材は柔らかいけれど、素材自体の弾力があり、伸びた後のキックバックがしっかりとしている。そのため紐を結ばなくてもしっかりと足の甲をホールドし、これまでにはないフィット感に感動する。靴下のように履けるイメージ。
足の幅に関しては、やや幅が少し気になる。痛くはないが当たる雰囲気。試しにシェイクダウンで20km走ったが違和感はなかった。ただ気になったので、後日ちょいサイズが大きめのシューキーパーを2日ほど入れて幅を馴染ませた。すると足入れは完璧。
ちなみに余談だが最近リリースされているブルックスの新作系(グリセリンマックス、ハイペリオン2、ハイペリオンマックス2)はほぼ全て幅にゆとりがあるので、今後ブルックスで幅に悩む方はかなり少ないと思われる。定番ゴースト16などはWIDEモデルも用意されている。
グリセリンはブルックスの中でもジョグシューの最上位らしい。最新の技術が一番に搭載されるのがグリセリン。
さらにグリセリン21の中でも、
・グリセリン21(無印)
・グリセリン21ステルスフィット(ニットモデル)
の2種類があり、シューズアドバイザー藤原氏曰く、ステルスフィットの方が幅広い方でも履けます、とのことだったのでこちらをチョイスした。そしてステルスフィットのニットアッパーはこの21から初めて採用されたチャレンジな商品だったらしいと後から知る。
私はBROOKSは米国ブランドということで、NIKEよろしく幅が狭い事を懸念してステルスフィットを選択した。実はアッパーの雰囲気がノーマルとステルスだと全然違うのも後から知った。ノーマルの方が普通のホールド感クッション感強めのスニーカーという感じだ。
ステルスフィットを現時点300km以上を履いて特に幅が痛い事もない。
さて次はシューズの性能としてのレビュー。
アッパーに関して
もう一度言うが、アッパーのニット素材はめっちゃ良い。ナイキのアルファフライ3もこのようなメッシュニットフィットを採用しているが、あちらは軽量性を優先して伸縮性はあまり感じられないレーシースペックだ。
一転してこちらのグリセリン21ステルスフィットのニットのフィット感は、靴下をそのまま靴にしたような雰囲気で、とても足入れが良い。紐を結ばなくてもちゃんと履けるというのは凄い。あと平紐も好き。懸念点は通気性くらいだが、だからといって拒否するほどのものでもないかなという具合。
ミッドソールについて
主なメイン素材として使用されているDNA LOFT v3が個人的には秀逸だと思っている。
柔らかいんだけど適度な反発感がある素材。asicsのゲルニンバスのようなふわふわでもないし、NIKEのペガサスプラスのもっちり加減でもない感触。独特であり唯一無二。沈み込みすぎないので軽快に脚が回るイメージ。個人的には見た目ほどの厚底って感じは全くなく、軽量性も相まって本当にテンポよくリズムよくジョグが出来る。だいたいこのシューズを履く時は4:30〜40/kmのジョグでまとまることが多い。
厚底系に比べると路面状況を感じやすく、逆にこれだと結構脚にダメージ来るのかな?と思いつつ20kmジョグをしてみると、意外にも疲労感やダメージは特段普段と変わらない。不思議なクッション性と軽快感を持っている。
ソールの耐久性に関して
耐久性は正直めちゃくちゃ良い。どうなったら削れるの?というくらいほぼノーダメージ。意味が分からない。ミッドソール部分も削れていないうえにアウトソールのグリップ部分もほぼ削れていない。これでは買い替えができない。本当に意味が分からないw
ただ、耐久性は良いけれど雨天の時はややスリッピー。下りを駆け下りてこけるほどではないけれど、雨天のタマサイでシェイクダウンした時はツルッと足がワンテンポ遅れてくる感じがしたので多分滑る方だと思う。そこは注意。
通気性に関して
ニットアッパーの通気性は特に良いわけではなかった。夏場は何を履いてもグショグショになる私の体質なのでレビューとしては全てダメになってしまうのだが、にしてもグショ×2になる時期が6月くらいからだったので、蒸れる方だと思っている。
まとめ
個人的には購入してから常にジョグシューズの中心にいる存在で、とても満足している。セール価格の現在はコストパフォーマンスも高く、誰にでもお勧めできるが、履ける場所が少なすぎて中々気軽に買えないのが現状だ。あとはデザイン性。過去のセール商品を見るとデザイン性は比較的ダサイ部類に感じる。しかし最近はかなり改善されているようで、新作は結構勢いを感じる。デカロゴBROOKSを大胆にシューズ内側に取り入れていたりと、私は好きな方だ。
この靴、ストックとしてもう1足ありだなと思う反面、デザインや機能然り、最近のブルックスは勢いがとても良い。この調子だと次回作のグリセリン22は相当良い物が出てくると予想している。そのためストックはせずに最新作をワクワクしながら待ちたい。