育児、おもしろい。日々観察、日々PDCA
どんなに本を読んで、どんなにYoutubeを見ても、知識というものは自分でリアルに体験しないと本当の知識にはならないのではないか?と、人生で最も実感している。なう。
「わかる」と「できる」は違う。
これはよく言われるフレーズだ。
育児を通して日々それを実感している。
できないことができるようになることが成長だ、が信条である私にとって、育児は成長実感が止まない体験の連続であると言える。
ひとつ具体例を出そう。私はゲップをさせるのが超絶下手だった。
新生児期、背中を強めに叩いてみたり、体勢を変えてみたり、長時間トライしてみたりしたが、どれもうまくいかなかった。コツを掴んできたのは1か月たった最近のことである。
私がPDCAを回しながら発見した、ゲップの発動条件は以下の2つだ。
・ミルクを飲み終わった後、3分程度待つ
・起きている(寝ていない)状態にする
・上体を起こす
この条件を守ると、背中に触らなくても、体を起こすだけでゲップが出ることさえ珍しくなくなってきた。これは発見である。
みんなそうなんだと思うのだが、ゲップを出さずに横にすると、必ず吐き戻す。また、せっかく寝ていても気持ち悪いと泣き出し、ゲップが出るまで泣かれる惨事になる。
「ゲップ コツ」「ゲップ やり方」「ゲップ うまく出ない」
そんな検索キーワードが履歴に残りまくっていた1月前が懐かしい。まぎれもなく私は観察と仮説検証を繰り返し、一つ成長したと言える。
泣き声ごとのメッセージの把握もPDCAで会得したことの一つだ。
インスタグラムやYoutubeでも「この泣き声ならこんなメッセージ」といったコンテンツは何度も見たが、我が子バージョンを会得しないとやはり意味がないように思える。(泣き声によって訴えているメッセージが違う、という根本概念に気づかされたのには感謝をしている。)
我が子は空腹のとき、「っらい!」と泣く。不快感や痛みは「あああああ!」と泣き叫ぶ。ゲップをしたいときは泣く前に腕を口元に持っていきながら「あっあっ」と声を発する。
この私が聞こえている擬音が誰の役にも立たないであろうことは承知しているが、動画やまとめで見たことと、実際の感じ方がこんなにも違う、ということを伝えたい。こればっかりは体験して、仮説を立てて、検証していくことでしか学べないことではないだろうか。
これまた一つ成長したと言えるであろう。
ちなみに我が子はオムツの不快感で泣かない。
最近は新たに寝かしつけの方法を発見した。特に、眠くて泣いているときに有用な方法である。大人目線だと眠いなら寝たらいいのに、と思うのだが、赤ちゃんはそうもいかない。手足をばたつかせながら泣き叫び、大人を困らせる。バタついている間に、思いとは裏腹に覚醒し、さらに泣き声を大きくして、暴徒と化す。
私が見つけた方法は「腕と足を拘束する」というやり方である。
といっても紐などで縛り付けるわけではない。赤ちゃんの両手両足があまり動かないよう制限をかけてあげるような形で抱っこしてあげる。そして、そこに縦揺れ(ついでにスクワットを行い、一石二鳥)を加えてあげると、我が子は興奮状態から冷め、ストンと眠りに落ちていくという法則を発見した。
私の仮説は「体が動いていると眠くならないのではないか?」というものであったため、まずは体の可動域を制限し、軽く揺れてあげることで眠りにつきやすいのではないか、というものだった。世の赤ちゃんがどうかはもちろん知らないが、我が子は寝る、ということは検証できた。
余談ではあるが、私は自身の入眠でも同じような仮説検証を繰り返し、普段寝るまでに1分もかからないことが多い。入眠が早すぎるのは失神に近い状態で、疲れすぎが原因という記事を読んだことがあるものの、毎日1日7時間は寝ているので、特に病院などにはいかずそのままにしている。
話を戻すと、こういった仮説検証と再現性のある策が見つかったときに成長実感を得られ、その成長実感が喜びとなり、面白さにつながっている。
我が子の体重が増えたり、身長が伸びたり、顔がハッキリしてきたことに気づくことも勿論育休の醍醐味と言えるがが、こういったPDCAも楽しみにできると、より育児が面白くなるんじゃないか、と思う今日この頃。
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