195日間の育休を終えて
楽しすぎた育休。ハイテンション育児。
明日で半年間+10日延長した195日間の育休最終日を迎える。
人生の夏休みといわれる大学生の夏休みでも2か月ほどなので、多くても60日程度の連休が最高だったし、その間アルバイトもめちゃくちゃしていたので、休みっぽい休みでもなかった気がする。
社会人になってこんなにもまとまって休む日が来るとは全く想像していなかった。
我が子は想像していたよりも50倍くらいお利口で、2か月目を過ぎたころからほとんど手がかからず、我々親たちは分担しながら比較的自由に過ごさせてもらった。
最近は夜は10時間ほど連続で寝てくれるし、昼間もほとんど泣くことはない。泣きそうになることはあるが、空腹か眠気に対しての泣きなので、速攻なだめて事なきを得ることが多い。我々夫婦はずぼらな性格のため、リズムをきっちり決めて子育てをするのは到底無理だったが、勝手に本人がリズムを作って生活をしてくれているような感じだ。
ひとつだけやっていることがあるとすれば、それは「ハイテンション育児」だろう。眠い、お腹がすいた、寝返りミスってどこかが痛い、など、本人からすればそれは重大な緊急事態なのだろうが、我々親はとんでもない笑顔でそれをあやすために近づいていく。
「ハイテンション育児」は今日たまたまテレビで見かけた言葉だ。子は何か楽しいことがあるように感じて、泣き顔と涙を引っ込め、こちらに笑顔を向けてくる。我々はその結末を意図してやっているというよりも、泣きそうな我が子が愛しくてたまらないといったテンションではあるのだが、結果的に楽天的で笑顔の多い子供に育っているような気がする。
離乳食はさすがに覚悟していた。5か月間飲み慣れたミルク以外のものがいきなり口にぶち込まれたとき、拒否反応を起こすのは自然の摂理だと思うし、ギャン泣き&拒否は避けられない、と。
ここでもハイテンションが活きた。黙って口元に匙を運ぶと不思議そうな顔をする我が子だが、半ば金切声に近い「あーーーーん」という掛け声と笑顔とともに匙を近づけると、笑顔で口を開いてくるようになった(笑)
さすがに触感が強いものは口に入れてから嫌そうな顔をするのだが、その様子も笑顔で見守るようにしている。そして飲み込み終えると、ノーベル賞を受賞したくらいの勢いで褒めたたえる。そうして何やらよくわからないうちに二口目が運ばれてくる、というスタイルだ。終盤になるとおとなしく食べることに飽きた息子は、スプーンを自ら掴み自らの口に押し込むようになってくる。息子の命を守るべく我々は絶対に負けられない綱引き大会に強制参加させられる。
離乳食二大NG事項である、スプーンを上あごにこすりつけない、スプーンを置くまで入れすぎない、という原則を守りつつ、楽しく離乳食生活を送っている。
育休を取って良かったこと
結論、育休は取って良かった。
育休の価値は人それぞれであると思うが、私が取得してよかった点をまとめてみる。
妻との足並みがそろったこと
何もわからないところから話し合いを重ねたことで、二人の目線がそろったことで「わからない」「できない」といった事態にならなかったことは、家庭に身を置くうえでとても大きかった。キャリアに一時停止をかけたこと
働きながらだと忙しいため、時間がなかなか取れなかったが、今後自分はどうなりたいか、何をしたいか、といった将来像に思いを馳せることができた。新しい家族が増えた上での人生観のアップデートができたのはとても良かったと思う。インプットに時間を割けたこと
読書をメインとしたインプットに時間を割けた。子供を見ながらであるため、スキマ時間を有効利用しながらのインプットマインドが作れたのは大きかった。加えて、育休期間中に読書術について学べたのも大きかった。「本の読み方」って意外と教わる機会がなかったが、抑えておくだけで今後のインプット効率に大きな差が出てくるように思う。仮に今まで1冊本を読む時間に3冊読めるようになったら?と考えたことはないだろうか。参考になった図書を紹介しておく。
仕事へのモチベーション
こんなに休むと、働くことが楽しみになってくる。元来仕事は嫌いではなく、もともとモチベーションはどちらかというと高めなタイプではあるが、月曜からの職場復帰が楽しみで仕方がない。冬眠から目覚めた熊の気持ちに近いのではないか。それともリハビリ明けのスポーツ選手に近いかもしれない。なまった体とは乖離したやる気に満ちた精神でいっぱいである。
半年間という時間は長かったようで体感としてはとても短かった。一方で、半年間という時間は人が変わるのには十分な期間だったように思える。子供という新しい家族を迎え、子育てという初めての貴重な経験を経て、復帰する自分はきっとそれまでになかった深みや示唆に富んでいることだろう(と願いたい)
余談ではあるが、育休を終えたことで、このアカウント名である「育休日記」はもう実態にそぐわなくなってしまった。今後は名前を変えて、育休明けの子育てと仕事の両立に奮闘する父の日記として今後も気まぐれに発信できたらと考えている。
名前はChatGPTにでも考えてもらおうか。
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