音楽の神の子モーツァルト
Chère Musique
「…キレイだね…神さまの音だね、お父さん…」
3歳のヴォルフィが、小さな右手と左手の人差し指で、“三度の和音”を弾いて、ウットリと言う。
さて、どこまでホントか。
まったくのフィクションではないと思いますよ。
立ったらきっと目の高さくらいに鍵盤がある、そんなチビさんが、よじ登るようにして椅子に座り、ピアノを弾く。
お父さんが気がつくといつも弾いている。
「それはなんの曲?」
「ボクがいま作ったの。かわいいでしょ?」
「…!!!」
慌てて五線紙とペンを持って来て、
「もう一回、弾けるかい?」
息子の授かった才能に気付いたお父さんのおかげで、5歳の作品から、ちゃんと楽譜が残ってます。
お父さんが亡くなってから、ずっと言動がおかしかったヴォルフガングは、あと二ヶ月弱で36歳になろうという冬に、作りかけのレクイエムを口ずさみながら、神さまの元へと帰っていきました。
たったこれだけの人生で、誰にも作れないまさに神業の作品を600曲以上、私たちに残してくれた。
音楽以外は相当な変人だったらしいですから、やっぱり神さまが音楽を人間に与えるために使わされた人だったのかしらね。
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2019年までは毎年開催していた、私の歌の師匠が主催の“モーツァルトのミサ曲を歌う演奏会”。
モーツァルトが作った18曲のミサ曲を、10数年かけてほとんど演奏し終えて、あと数曲、というところで2020年を迎えてしまいました。
そして今、2024年3月31日の復活演奏会の企画がスタート。
感動です。。。
お客様と生徒さんたちのために私が開催していた、そのコンサートを楽しめるようになるための“モーツァルト講座”も、復活させます。
一生かかっても研究し尽くせないモーツァルトの、今度はどこの部分をお話ししようか、私も楽しみです。
Musique, Elle a des ailes.