朗読 【久坂葉子作 訪問客】
胸を病んでいるゆき子のもとに女中が来て、矢木という人が訪ねて来ていると言う。やっと来てくれたと胸を高鳴らせたゆき子であったが、矢木という訪問客は、ゆき子が待っていた矢木の妻であった、、。
このお話は、矢木の妻がゆき子に語りかけている途中で筆が止まっています。これが書かれたのが昭和27年で、
久坂葉子が自ら命を絶った年ですから、何か深いものを感じますが、
非常に素晴らしい小説になるであろう途中であったことがわかります。
この話の続きを知りたくとも、久坂葉子は、もういません。
拙いながら、そして久坂葉子に大変無礼ながら、読みながら私がラストを想像いたしました。何卒ご容赦くださいませ。
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