朗読おばけやしき『鬼婆』
子どもたちに想像する楽しさを知ってほしい。
声の無限の可能性に触れてほしい。
そんな思いを、声優の中川亜紀子さんと語り合い、数年前からあたためていた企画「朗読おばけやしき」が、いろえんぴつプロジェクトとのコラボによって実現します。
言葉の楽譜による朗読劇を、子どもたちに聴いてもらうのは初めての試みです。
語り手は、中川亜紀子さんに加えて、この企画に賛同してくれた山下亜矢香さんと、平井友梨さん。
中川亜紀子さん
ご一緒するのは、21年ぶりです。
言葉の楽譜ができる以前どころか、わたしが初めて朗読劇を手がけた2001年の外部公演以来なのです。
言葉の楽譜が完成し、idenshi195を旗揚げしてからも、要所要所で観客として作品を体感し続けてくれた人でもあります。
idenshi195の出演者としては初めてになりますが、わたしが目指す朗読劇の完成形を知っているという、大きな安心感があります。
そして長く一線で活躍されてきたキャリアに裏打ちされた存在感と表現力に、再び胸を借りるつもりで稽古に励んでいます。
優れた俳優(声優)は、ただそこに存在するだけで人を引き込む力があります。
中川亜紀子さんには、とにかくその強さを感じます。
また、人間そのもの誠実さが作品に厚みをもたらしてくれています。
▼21年前の公演について綴った記事はこちらです
平井友梨さん
出会ったのは2018年の春。
WSの延長線上の企画として実施したWIP(ワークインプログレス)の出演者でした。
表現に果敢に挑戦するだけでなく、共演者へのきめ細かな気配りが印象に残り、「現場での姿をもっと見てみたい」という欲で、その年の秋、綾辻行人先生原作小説から二本立てで上演した『眼球綺譚/再生』にTTSチームとして「眼球綺譚」に出演してもらいました。
昨年は、秋の『船弁慶』に出演、春のWIPと冬の『潮騒の祈り』では演出助手も務めてくれました。
友梨さんの大きな強みは、楽譜を熟知しているだけでなく、多少の困難もまるっと含めて表現することを楽しむことにあります。
楽しむ才能が、飽くなき探究心に繋がっているのでしょう。
言葉の楽譜による朗読劇を愛し、idenshi195にコミットし続けてくれる数少ない俳優の一人です。
山下亜矢香さん
この人なくして、今のidenshi195はあり得ません。
恩人とも言うべき、俳優(声優)であり、ボイスチューナーです。
2005年の外部公演『潮騒の祈り』で、その繊細な感性と爆発的なパワーで、主役の綾子を演じきってくれました。
2011年、言葉の楽譜が完成し、idenshi195の第0回公演と位置付けて再演した同作でも主演。
2009年の外部公演、2017年の『朗読 原爆詩集』にも出演。
わたしの作りたい作品のリズムも音色(おんしょく)も熟知している人です。
2014年に演出補として協力してもらったのをきっかけに、技術面でのサポート=ボイスチューナーとして、公演に並走していただくようになりました。
きめ細やかかつ即効性のある技術のシェアで、これまでの出演者からも絶大な信頼を得ています。
出演者としては5年ぶり。
稽古を楽しみ、その明るさで稽古場を牽引してくれています。
このメンバーで『鬼婆』をつくれることになり、本当に嬉しいです。
油断のならない情勢ではありますが、感染防止策をしっかりし、本番に臨みます。
ご都合が許しましたら、ぜひこの奇跡を体感していただきたいです。
ご予約はこちら
■開催日時:7月30日(土)14:00開演(開場は13:30)
■会 場:川崎市民プラザ(和室212+213)
https://www.kawasaki-shiminplaza.jp/access/
■参加費:無料
■予約・お問い合わせ:いろえんぴつプロジェクト
E-mail : contact@iro-pro.com
※定数に限りがあるため、定員に達した時点で予約は締め切りとさせていただきます。
presenter : idenshi195×いろえんぴつプロジェクト
いただいたサポートは今後の活動費として大切に使わせていただきます。