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pixivにオリジナルBL小説をアップしました
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18442021
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自分がHSPじゃなかったら、麻生龍太郎(聖なる黒夜)みたいな性格だったんじゃないだろうかと何度目かの再読を重ねて粛々と思う。それ程に彼の言動や行動が理解できるし、怖くもある。
やくにたたないねこ【2】
続きです
〈一〉
珍しく母から食事に誘われたので、瞳は先週買ったばかりの生地の薄いネイビーのワンピースとジャケットを羽織り待ち合わせの新宿駅へと急いだ。当日の約束を取り付ける事を好まない瞳は、本来ならば断る処ではあるが丁度母に話しておきたかった事があったので、これ幸いとばかりに受諾の言葉を電話口で発した時は既にクローゼットを開けていた。
瞳には五年付き合っている恋人がいて、これまで母には匂
やくにたたないねこ 【1】
二年前くらいに書いたものです。
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「かわいいでしょ。三ヶ月だって」
「どうしたの、この猫」
「保護センターでもらってきたのよ。ほら、クリーニング屋の高井戸さんいるでしょ? 一緒に来て欲しいって頼まれて」
三ヶ月、と言われたその猫は、白地に黒っぽいキジの様な模様をあしらった所謂日本猫で、おっとりとした顔で生成りのソファーに丸まっている。
「オス? メス?」
「男の子よ。去勢手術を一