【総合型入試➂】自己PR書とは?(書く内容、準備の仕方、難しい点等)
自己PRとは受験者自身を、学校に対していかに魅力的な人間かをアピールするものです。自身の熱意や思い、学びたいことや夢は志望理由書で語っているので、今度は「いかに自分が受験先に対して入学させるとメリットがあるか」をアピールするものです。従って、志望理由書が受験者から受験先へのラブレターとすれば、自己PRは受験者による、学校へのお誘いです。
上記の思いを念頭に、以下のことを書いてみましょう。
①何が得意で何が好きか
部活のインターハイ出場、数学オリンピック入賞、英検一級、トリリンガル、書道の師範持ちなどなど華々しい経歴。あればとってもあなたにとってアピールしやすいキラキラしたすばらしい課外活動でしょう。あるいは学校行事の準備委員長、生徒会活動など、学内でも華やかな活動はあります。いわれなき差別などでいじめに耐えかねて保健室登校になったけれども負けずに勉強は怠らなかったなども、あなたの立派な輝きです。
上記を見て、ないかな・・・と思ったあなた、もう一回考えてみましょう。学校では目立っていなくてもアルバイトのシフトリーダーでがんばった、忙しい家族の代わりに家事なども学びながら両立を頑張った…など、学校以外のはたらきでも、十分PR材料にはなります。
とにかく、自分の好きなこと、得意なことを洗い出してみましょう。「いやいや、私なんか」と思わないでください。程度の差はあれ、自分の魅力を見出せたとき、それがあなたの総合型入試の切符です。
②自身の得意なことやすごいことがどれだけ素敵か
要は自慢話です。Web検索から始めて、様々なデータや書籍、周囲の人間からのコメントなど、自分で思いつくありとあらゆる手段を使って、自分の取り柄が素敵かを語ってください。まずは、箇条書きやキーワードの書き出しで構いません。いきなり美しい文章でまとめる必要はないのです。受験先にて資料なし・時間制限・字数制限先で書く必要はありませんので、学校の自習室やご自宅の机、ファーストフード店やカフェなど、ご自身がリラックスして頭が一番回る状態で書いていきましょう。
次にそのキーワードなどの各要素が、どのようなつながりになっているかグループ化するなどしてまとめましょう。このようにして、論理的な関連性を見出し、発想や意見や情報の集約化・統合化を行うのがKJ方という手法です。
上記の方法に基づき、①のすばらしさを語るのが重要です。
③好きなことをどう頑張ったか
①のPR事項ができるようになるまでに、どのようなアプローチをしてきたかを振り返ってください。「なんとなく」ではなく、できるだけ具体的に時系列を思い出しながらやってみてください。自分のアピールポイントができるまで、いかに努力してきたのか、記録をたどって丁寧に文章化していくと、自己PRも論理的になります。PR事項がどのようなものかが浮き彫りになりますので、①と②のずれも自然と修正せざるをえなくなります。
④自身の魅力は受験校にとってどれだけプラスか
一番重要なものは、おそらくこれです。①でどれだけすばらしい経歴があっても、進学先でそれが生かせるものかを明示しなければ、学校にとっては魅力がないのです。①をいかに自分の進路での学びにつなげるか、これが一番重要です。①と受験校で学びたいこと、学んだうえでやりたいことやできることに説得力をもたらすために②、③があるのです。ここではじめて、自己PRが志望理由とつながり、学校側が受験生を審査する資料がそろうのです。もちろん、小論文の課題や面接、内申や共通テストなどの学科もありますが、総合型入試ならではの受験要素は志望理由書と自己PRです。ここで自分の熱意と自分の商品価値の高さを語ることが、総合型入試のスタートラインと言ってよいでしょう。
⑤結論
最後は、これまでの要素と志望理由書の理由を重ね合わせ、改めて受験先に自身が魅力的な人間であることを軽く語ってください。ここへ来るまでの段階で一通り語られていますので、最後に簡潔なまとめを書けば十分です。
さいごに
自分のよさを語るという経験は、日本ではなかなかたくさんある経験ではないかもしれませんが、進学先で論文を書いたり、就職活動をしたり、仕事で企画書などを書く中で、実は非常に重要なことです。公的なことだけではなく、プライベートな人間関係を構築する際にも少なからず役に立つでしょう。また、海外に行けば日本よりさらに重視されるところでもあります。
照れくさかったり違和感もあるかもしれませんが、ここは精一杯自己肯定をしてみてください。学校の先生や専門の民間の小論文講師にチェックを入れてもらいながら、自分の良さと向き合ってみてください。
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