【大学入試ファイナルチェック】小論文対策/テーマ解説~教育(2024年1月現在)
こんにちは。小論文講師の北島です。
良い小論文を書くのに必要な「読解力」「書く力」「論理力」「知識」のうち、「知識」を強化できる読み物を作りました!
そして、今回はさらに、実際に大学で出題された過去問のリンクを6つも掲載!実践練習にも使えます。
「知識」とは、自分の意見を書く根拠となる具体的な事例だと考えてください。「知識」がつけば、それが小論文の具体例としても使えるだけでなく、さらに最近問題になっていることが分かれば、小論文出題の意図に沿って小論文を書くことができるため、より高得点が狙えるようになります。
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今回は、「教育」をテーマに、キーワード解説と最近の話題やニュースを紹介していきます。教育は、問題点や長期的な解決策として、事例にしやすいため、全学部で使えるテーマなので、是非最近のトピックは自分のものにしておきましょう。
教育系小論文のテーマの考え方
4つの当事者がそれぞれに矛盾と負担を抱えつつ、利害関係の調整をしながら最善策を求めているのが日本の教育といえます。
まずは、世のトレンドに合わせた学びの必要性と学びを得た若者をローコストで求める、企業や公的機関という外部環境があります。彼らが卒業後身に着けておいてほしいということで新たに教科化した、小学校の英語・共通テストに導入された情報などがあります。ICT-AI技術の発展の中で、それを使いこなせるべく主体的な学びを求めた結果重視されてきたアクティブラーニングの導入も外部環境によるものが大きいでしょう。
その一方で子どもの権利を守りつつ外部から求められるニーズに応えるのはどうすべきか、思いをはせ汗をかく教育現場があります。コロナ禍対策をきっかけとした教育現場のデジタル化、小学校の算数などで見られる子どもへのきめ細やかなケアが施せる教科担任制、様々な障がいを持つ子供へケアを手厚くする「特別支援教育」「インクルーシブ教育」などが、その成果でしょう。成果を出した一方、教職員への負担は高まり、部活動の外部化、働き方改革なども行われています。様々な不安と希望を重ねつつ、OECDワーストクラスの公的な費用負担とは対照的に、OECDトップクラスの教育費支出を誇る保護者の存在もあります。金銭的な不安だけでなく、学校や公的機関から寄せられた労働負担が重いため、それを受けてのPTAの外部委託の動きなどもあります。
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