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「雨ニモマケズde自己紹介」のご紹介part11(^^♪

老若男女のみなさま方に、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」になぞらえて、自己紹介(またはご自分の大切な方の紹介)をしていただくというこの企画。
個性きらめくすべての作品に、日々感謝感激しております。

企画の発端はこちらでご紹介↓

全ての作品がおさめられたマガジンはこちら↓

本日は立山 剣さまの作品をご紹介します。

「私の雨にも負けず」

雨の日は 雨合羽姿で トボトボし
風と風邪には いつも負けてばかり

夏は 子供のように 虫取りに夢中
雪の日は カイロを貼り付け 縮こまる

壊れて 修理漬けの ポンコツ体に
米粒ほどの 自己欲を持ち 
怒りや悲しみは 天に放り投げ
話し相手の飼い犬と ユルユル 日を送る
 
一日 少しのおにぎりと副菜を食べ
好きなことには すぐ飛びつくが
覚える先から すぐに忘れてしまい
五日坊主と言われ ため息しながら ふて寝する

駅から バス便 一時間に一本の
名もない 片田舎町で 
カメのように 空に憧れながら 暮らす

東に 希望を失った子供がいれば
一緒に 日の出を 眺め
西に ホームを嫌う老人 居れば
古いアルバムを 開いて
昔の想い出の国へと 連れて行く

南に 病気で苦しむ人がいたら
数個のお守り袋を 握らせて 安心させる

北に 友の墓があれば お参りして
天国で また再会するよと 約束し

日照りの時は すぐに壊れるクーラーを心配し
寒さの夏は 冷害になる…と 一人で騒ぐ

誰に気にかけられる こともなく
迷惑も 心配もかけず
川の中の メダカのように
ひっそりと 生きている

立山 剣さん

立山 剣さんは、

「宮沢賢治の詩を読み
およそ真逆な 自分に反映して
今の自分を パロディにしました。」

と書いていらっしゃるのですが、私は「立山さまは宮沢賢治のような方」と妄想しています。または一休和尚。
立山さまの作られる詩はどれも温かく、冷えた心に沁み入るのです。

私はこの詩が大好きです。

立山さまの「雨ニモマケズ」は、立山さまらしい、温かく心に沁みる「雨ニモマケズ」。

カメのように 空に憧れながら 暮らす
ーはっきり頭に浮かびました。岩の上で甲羅干しをしながら、一生懸命空に向かって首を伸ばすカメさん

東に 希望を失った子供がいれば
一緒に 日の出を 眺め
西に ホームを嫌う老人 居れば
古いアルバムを 開いて
昔の想い出の国へと 連れて行く
ー私はここが一番好きです。そういうものにわたしもなりたい、です。

立山 剣さん、ありがとうございました!


「私の雨ニモマケズ」企画は細く長ーくダラダラと続けたいと思っています。
みなさまのご投稿を楽しみにお待ちしております♡

#私の雨ニモマケズ

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