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思い出すと恥ずかしい、きらきらしていた時代
昨夜遅く、職場の仲間と飲みに行くのだと出かけていた息子が
「最高に良かったよ」
と興奮冷めやらぬ様子で帰ってきました。
大勢でわいわいすることが好きではないことに加えて、コロナのおかげで恒例の飲み会なんかもなくなっていましたから、「息子が飲みに行く」こと自体非常に珍しいことなのです。
ですから、「最高に良かった」などという感想が出てくるとは、私にとってはビックリ仰天、一大事なのです。
ワインとお肉が美味しいワインバーと、静かでレトロな感じの、いかにも隠れ家というようなおしゃれなカクテルバーに行ったのだそうです。
「お母さんは行ったことある?こんなところ」と息子が見せてくれたスマホの写真は、覚えのある場所でした。
誰と行ったのか思い出せませんが、本当に素敵なところだったので、また家族を連れてきたいなあと思っていた、ということを思い出しました。
息子のキラキラした顔を見ると、自分が若い頃のことが蘇ってきました。
私が社会人になったのは1980年代後半です。
内向的な性格で、しかも公務員でしたから、キラキラした世界とはあまり縁がなかった方だとはいえ、それでも「アメフト選手かというような肩パッド入りのジャケットにボディコンワンピース」を着て「梅田のマハラジャ」に連れて行ってもらっていました。
ミラーボールがグルグル回り、ディスコミュージックに合わせてカッコいい人たちがお立ち台でフィーバーしていて、その他の人たちもみんなが踊り狂うその空間にいると、自分もアドレナリンが放出され、気分が高揚。
ただ、自分が踊ると阿波踊りにしか見えないので、座ってお酒を飲みながらその空気に浸っておりました。
踊らないのにディスコの高揚感が好きで、誘ってもらうとついていくのでした。
それから「ジャズ喫茶」や「ジャズバー」。
たまに先輩が連れていってくださいました。
静かでおしゃれでちょっと贅沢な空間は、まるで経験したことのないもので。
夢の中にいるようでした。
ブランド物のウエアを買って、スキーにも行きました。
「私をスキーに連れてって」(主演:原田知世、主題歌:ユーミン)の世界です。
その頃はそういう生活がずっと続いて、いやもっと楽しい遊びが増えて、もっと贅沢できるのだ、と思っていました。
なんとふわふわした時代だったことでしょう。
なんと能天気な若者だったことでしょう。
現代、息子たちの時代は、経済が冷え込み、少子高齢化が進み、地球は温暖化し、自然災害が頻繁に起こり、あちらこちらで紛争が起こっていて。
ですから、将来に希望を持てない若者がたくさんいます。
今の若者は堅実です。
「結婚ははずみでするもんだ」なんて言いません。
将来を考えて結婚をしなかったり、子どもを作らなかったりしている人が大勢います。
今の若者たちが、せめてちょっとした贅沢ができるぐらいの世の中にならないと、バブルの時代を知っている我々は、申し訳なくて恥ずかしくて…。