負うた子に教えられっぱなし
12月から新しい職場に異動する息子。
これからはますます忙しくなるようです。
本日11月29日金曜日は、今までの職場の最後の勤務日で、たくさんの荷物を持って帰ってきました。
そして、「みなさんからいただいたんだよ」と、きれいに包装されたいくつかのお菓子を見せてくれました。
わたしは「きれいやなぁ、ええなぁ」としかことばが出ません。ありがたすぎて。
「本当にいい人ばっかりやったからなぁ。みなさんにお世話になったわ。」
「特に○○さんには仕事増やしてしまう程いろいろ迷惑かけたのにいつも優しくて。」
と息子は語ります。
そして、「なんか自慢したみたいね」と笑っていました。
今の職場で仕事を始めるとき、彼は同僚のみなさんに自分の特性を話しました。
過去のさまざまな経験を経て、考え抜いてのことでした。
そして、「I AM AUTISTIC」とプリントされた、きれいな色のシャツを買い込んで、それを着て職場に通いました。
そのシャツのデザインは本当にきれいで、縫製もしっかりしていて、同じメーカーのシャツを私も取り寄せて着るようになりました。
息子のシャツと私のシャツは同じメーカーですが、全く意味が違います。
息子がそのシャツを着ようと決めたときは、これからの生き方に覚悟を決めたときだったことでしょう。
しかし息子は、いつもの、普通の、優しい笑顔で職場に行ったのでした。
そんな息子が、今日、「お世話になりました」とみなさんから感謝されて、次の職場に送ってもらえました。
息子はもう母には想像もできない世界で、自分の人生を生きているんだなぁ。
今は負うた子に教えられるばかりです。