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不純物が入ってる方が美味しいかもよ

「カカオの細胞培養するんやて」

今朝、新聞を読んでいた長男が言いました。

(長男)
カカオが不作で値段が上がってるらしいわ。
それで、明治ホールディングスが天然のカカオから細胞を取り出して培養装置で増殖させるんやて。

(私)
なるほど~。
純粋なカカオができるということか~。
美味しいチョコレートができそうやな♡

(長男)
いや~、それはどうかな。
不純物が混ざってる方が美味しいということもあるしな。

(私)
なんでやねん!

(長男)
ほら、塩でもそうやん。純粋なNaclよりも、にがりが入ってたりいろんなミネラルが入ってたりする塩の方が美味しいやろ?

培養したカカオパウダーは、2024年度にも米国で販売が認可される見通しなのだそうです。
そして、2025年度にはそのカカオパウダーを使った「チョコレート風食品」が売り出されるとか。

日本では、このような細胞培養をした食品などについてのルールがないので、販売はできないとのこと。

けれども日本の食品メーカーは、バイオ技術による代替食品を開発中です。

たとえば「味の素」は、微生物が生み出すたんぱく質を使ったお菓子を開発し、この夏にはシンガポールで発売開始。

たとえば「日清食品HD」は、牛肉から採取した細胞から培養肉を開発中。

たとえば「マルハニチロ」は、魚の細胞を培養して培養魚肉を開発中。

輸入に頼る日本ですから、「食糧危機」がやってくるかもしれません。
日本の食品メーカーの研究は心強い。


それにしてもどんな味のチョコレートができるんでしょうね。

不純物が入っていない塩のように、何となく物足りない味のものができ上がりそうな気がします。

いろんな「不純物」を足して、美味しくしていくのかもしれません。

「にんげん」も、不純物が入っている方が美味しい気がします。



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