見出し画像

父のステキな主治医さんの話

しばらく前に「誤嚥性肺炎」で入院していた87歳の父。

退院はできたものの、「貧血がある」ということで、胃と大腸の内視鏡検査をすすめられました。

退院1週間後の主治医さんと父の会話

【主治医さん】
(レントゲン写真を見ながら)肺は治ってるわ。白い影はあるけどな。これはしゃあないわ。
貧血は前よりマシやけどもまだあるな。
胃と大腸、検査しょうか。

【父】
何か心配なことでもありますんか?

【主治医さん】
ガンや、ガン。

【父】
この歳なって調べたらなんかありますやろ。
調べなあきまへんか?

【主治医さん】
いややったらええけどぉ?

【父】
そういわれたら、せんわけにもいきまへんなぁ。

というわけで、父は87歳にして生まれて初めての、胃と大腸の内視鏡検査を、ふたついっぺんに受けることになったのでした。

大腸検査の前日、父は「大腸検査前日食」では全然足りないと、おかゆをおかわりしていたそうで。
さすがです。

検査は無事終わり、
昨日、検査結果を聞きに行きました。

【主治医さん】
大腸に2つポリープがあったから取ったけど、それも良性やったから問題なかったで。

【父】
そうですか。そしたら無罪放免でんな。

【主治医さん】
まあね。
そやけどあと5年生きるつもりやったら、もう一回内視鏡受けた方がええな。3年後ぐらいに。

【父】
5年も生きませんわ。はっはっは!

【主治医さん】
ほな、ええわ。
無罪放免としときましょ😁

さて、この主治医さん、どんな方だと思います?
大福顔のおじいさん先生、のようなイメージ湧きませんか?

残念でした。

大学生といっても通じるほど若々しい、ショートカットのよく似合う小柄な女性でした。

私は彼女の気持ちのいい話しっぷりに惚れてしまいました。



病院帰り、無罪放免となった父が可愛いケーキを買ってくれました。

5年後もケーキを買ってもらうつもりですのでよろしく。



いいなと思ったら応援しよう!