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「時間」というものはないらしい

8月25日(日)朝。
長男、新聞を見ながら。

(長男)
お!今度のニュートン(Newton:雑誌)、「リョーシのもつれ特集」やて。
おもしろそうやな。

は?
リョーシのもつれ?
漁師さんがもつれ合ってるんか??

(長男)
ここにわかりやすいたとえ話が書いてるで。

へい!読んでみます!

日本にいるあなたは、アメリカで暮らす友人に、ある特殊なコインを贈りました。そのコインは2枚がペアになっていて、そのうちの1枚をプレゼントしたのです。
何が特殊かといえば、その2枚のコインは「どんなに遠く離れていても、常にコインの向き(表・裏)が反対になる」という性質を持っているのです。

2024年8月25日「朝日新聞」26ページ

ふむふむ、なるほど。

そのコインを使って、アメリカにいる友人と、コイントス(コインを投げて、落ちてきたコインが裏か表かあてるゲーム)をするとしたら、絶対勝てるはずだというんですね。
そりゃそうです。自分のコインの向きの反対側をいえば、絶対にアメリカにあるコインの向きをあてることができるのですから。

けれども、それは現実的にはあり得ない話だといいます。

ある場所で実施された行為や発生した現象などが、遠く離れた場所で行われている行為や実験結果などに瞬時に影響を及ぼすことはあり得ません。

同上

ですよね。
そりゃそうでしょう。
ところが!

量子の世界では実際に起きている
特殊なペアの粒子の間では、たとえ遠く離れていても、瞬時に連動して変化することがあるというのです。これが量子もつれです。

同上

ほ~!
そんなことがあるんですか。
全然イメージができませんけど…。

けど実際に、量子コンピューターなどの最先端の科学に応用されているのだそうです。

(長男)
物理の世界では決まった「時間」は存在しないらしいよ。

(私)
時間が存在しない…
「暇なときは時間が長く感じるし、忙しいときは短く感じる」みたいなことかな?

(長男)
そうやな。たとえば人間が別の星で暮らしたら、地球で暮らすのとは違う時間の進み方をする。

(私)
ほ~。月で暮らした方が長生きするとか?

(長男)
時間の流れる速さは重力の影響を受ける。月の場合は重力が弱いから、時間は速く流れるんやね。

(私)
そしたら月で暮らす方が早死にする?

(長男)
人間の寿命はまた別やな。他の要素がいろいろ絡むからな。
まぁ、時間というのは感じ方次第で長さが変わるやろ?
寿命がどうのとか気にせんと、自分が良いと思う経験をたくさんしたいもんやね。今が大事やということやね。

なるほどね。
ええこと言うやん。

(長男)
ほんならニュートン買いに行こ。
あ、発売は明日やった…





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