
【料理】懐かしい味?「焼き鯖そうめん」
両親が滋賀県湖北の出なので、「焼き鯖そうめん」は母の味です、と言いたいところですがそういうわけではありません。
なのですが、なぜか懐かしい味がします。
「焼き鯖そうめん」て何?
上記、農林水産省のHPから抜粋しますと
「鯖そうめん」は、焼きサバを煮こんで、そうめんにからめる滋賀県の湖北地域を中心に県内全域で食されている郷土料理である。
古くから「御食国(みけつくに)」若狭から海産物などの物資を京都へ運ぶ道がいくつも存在した。
代表的な物資がサバであったことから「鯖街道」と呼ばれる。
小浜地方から朽木地方を経るなど湖西地域を通る道がよく知られているが、湖北地域には敦賀地方からのルートがあった。
そのため、滋賀県の湖北地域、湖西地域ではサバがよく手に入っていた。
その中でも湖北地域では、春になると農家に嫁いだ娘を気遣い、田植えの繁忙時期に滋養豊富な保存食である焼きサバを嫁ぎ先へ贈る「五月見舞い」という風習がある。
贈られてきた焼きサバは近所の知人や親戚に配った。
農繁期で忙しい際、簡単に調理できる料理として重宝されていた。
田植え見舞いなどに頂いたサバはそのまま軽く焼いて酢醤油で食べる場合もある。
実家の両親が娘を思って、滋養豊富な保存食の「焼き鯖」を嫁ぎ先に贈る「5月見舞い」。
そんな風習があったのですね。良いですね~。
「焼き鯖」と「そうめん」を合わせて食べるようになったのは「戦後から」という説もあります。
私の母は「焼き鯖そうめんは昔から食べていた。おいしかった」と言っていたので、戦後すぐに一気に広まったのかもしれませんね。
現在は、長浜市の名物郷土料理として知られています、か?
知られていません、か…?
昨年の夏休み、家族で湖北に遊びに行って、長浜で「焼き鯖そうめん」を食べる計画をしていたのですが、台風のため中止。
家族みんなが「焼き鯖そうめん」を食べる口になってしまっていたので、作り方をネットで検索して家で作ってみました。
そうしたらみんなが「こりゃうまいわ!」と言ってくれたので、「焼き鯖記念日」(なんのこっちゃ!)
それからしばらく作っていなかったのですが、先日家人が「焼き鯖そうめん食べたいな」と言うので、今晩のおかずが思い浮かばなかった私は「よっしゃ」と乗っかることにしました。
サバの臭みがそうめんに移るんじゃ?と思われるでしょう?
不思議なことに全く臭みを感じません。
濃い目の甘辛い味で、ご飯のおかずにピッタリ!
焼き鯖そうめんの作り方
簡単においしくできるレシピをご紹介しますね!
材料(2人分)
塩サバ(2切れ)
そうめん(100g)
薬味ネギ(適量)
しょうが(1片)
水(50㏄)
酒(50㏄)
しょうゆ(大さじ2)
みりん(大さじ2)
砂糖(大さじ1)
作り方
塩サバをこんがり焼く。
そうめんは固めにゆでて、流水で洗い、ざるにあげる。
ネギは小口切り
しょうがは皮つきのまま2枚ほど薄切り。残りは皮をむいて細切り。
鍋に、水・酒・しょうゆ・みりん・砂糖・薄切りのしょうがを入れて煮立て、焼いた塩サバを入れ、煮汁をかけながら5分ほど煮て別皿に取り出す。ショウガも出しておく。
残った煮汁にそうめんをいれ、1分ほど煮て火を止める。
器にそうめんを盛りつけ、サバをのせ、ネギと細切りのショウガを散らす。
できあがり!