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人間が手で作るものには、その人の魂が込められる

まずは、本題に入る前に、一言。

一体どこに行ってるんだ観光客の皆さん!!!!

と、いう事で、閑散期のカンボジア。毎年この時期は来客数もググッと減るのですが、今月はまずい。本当にまずい。焦ってます。私。

カンボジア観光統計報告書によると、2024年上半期のカンボジアへの訪問客数は約315万人。予想よりも多くの観光客が来ているそうで、今年はコロナ前の2019年の統計660万人に迫る勢いらしい。。。

ほんとかよ

シェムリアップ市内は閑散としてるぞ!!!と、私だけが思っているのかと思ったら、結構色々な人が同じ事言っていて。

と、まあ、ネガティブになっていても布は売れんという事で、ショップスタッフに多少の圧をかけ、カンボジア人への営業活動頑張ってもらってますww。

そんな時に待ちに待った、いや、待ちすぎた、ゴーーージャスな絣の布が完成。逆にこの時期に仕上がってくれて本当にありがとう。各種SNSにUPしたところ、すでにお問い合わせが数件。

「人間が手で作るモノには、その人の魂が込められる」とよく言いますが、さて皆さんに質問です。

この布誰が作ったでしょうか???

模様自体は、ジグザクのナーガが布全体に力強く表現されており、水の流れを表していると考えられています。雄大なメコン川の流れを表しているのでしょうか。カンボジアは昔から農耕民族、雨が降らなければ農作物が育たない。現在でも雨が少ないと雨乞いの儀式がそこら中で見られます。信仰深いカンボジア人、五穀豊穣を祈り作られた模様なのかもしれません。

一体括り手は誰なんだと、いう事で、細かい模様も、大胆な模様も、その繊細は技術で素晴らしい作品を作り上げるSOY SOKIANGか、いつの間にか肝っ玉かーちゃんに成長した、IKTTの中でも一番力強い作品を作り上げるSEAK HOUYか。最近の成長がえぐいCHHOMか!はたまた推しのネッチャンか!!!いや、違うんです。

皆さんご存知、森本さんの一番近くにいた人物、SOK KEA(キーア)なんです!

(右) SOK KEA 
2022年 アンコールワットにて
2021年伝統の森にて

彼女の事を知っている方ならわかると思いますが、とてもおっとりした性格で、優しくて、ふわっとしていて、括りのペースもとってもおっとり笑

画像では感じ取れないかもしれませんが、実物の布から発せられるパワーは強めです。正直私が一番驚いているくらい。あんなフワッとしたキーアさんから、こんな作品が産まれるとは。人は見かけによらず、心の中に強めの何かを持っているのかもしれませんね。まあ、色々とあったみたいだし🤫

こちらの布は、6mほど織れる予定なので、1枚は日本に持って行って皆さんにご覧いただきたいと思ってます。キーアのナーガをご堪能くださいね。

そして、現在キーアが手がけているのは、クロラーソムナンと呼んでいる細かい網目模様の絣。

今回完成した新作絣の模様とはテイストが180度違います。おそらくナーガの鱗の一種だと私は思っていますが、カンボジア女性にとって一般的で親しみやすい模様でもあります。これは基本的な技術が試される作品。以前同じような模様を制作した職人は、ずっと括っていると、目がおかしくなると申しておりました笑。

お楽しみにーーー

ちなみに、この動画の中のキーアが模様の目を数えている場面、私がボタン押し忘れてて、もう1回やってもらった動画です笑。数え終わった際のキーアの顔にご注目。ちょっと笑っちゃってます。

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