いこあん

がん医療に従事する医療従事者です。放射線を用いたがん治療(放射線治療)を、より多くの方…

いこあん

がん医療に従事する医療従事者です。放射線を用いたがん治療(放射線治療)を、より多くの方に知ってもらいたく、このnoteをはじめました。よろしくお願いいたします。

最近の記事

放射線治療医って?

 今回は、放射線治療を提供する医療スタッフから「放射線治療医」をご紹介したいと思います。  「放射線治療医」って聞くと、その名の通り放射線治療をする医師ということがわかります。  放射線治療医って何をする医師なのかを、日本放射線科専門医会の記載を参考にご説明したいと思います。 上記のホームページ(抜粋、一部修正)によると、放射線治療医=放射線腫瘍医は、 患者さんに対して、全身のすべてのがんと一部の良性病態について、患者さんの話しを良く聞いて、症状と患者さんの希望や哲学

    • 強度変調放射線治療実施施設(2019年6月情報)

       最近の放射線治療は、コンピュータの発展もあり、ここ20年で目覚ましく進歩しています。その代表的な放射線治療の照射技術が、「強度変調放射線治療」といいます。英語で、「intensity modulated radiation therapy」というので、「IMRT」「アイエムアールティー」と呼ばれます。  IMRTの詳細は、ネットで検索してみてください。わかりやすいホームページがたくさんあります。以前の記事「放射線治療の情報」でも情報提供していただいているページがありますので

      • 放射線治療の情報

        こんにちは、「いこあん」です。 年末年始休暇も終わり、放射線治療もはじまりました。 毎日記事を執筆しようと思いましたが、一日空いてしまいました。泣 今日は、放射線治療の情報をどこで閲覧できるか、簡単ですが、まとめたいと思います。 公益社団法人日本放射線腫瘍学会ホームページ  こちらは、放射線治療を担当する医師(放射線腫瘍医)や、その他放射線治療に関わるスタッフが所属する学会です。  こちらの一般向けホームページには、皆様に放射線治療を知って頂くためのパンフレット、動画

        • 放射線治療のデメリット

          前回は、「放射線治療のメリット」についてご紹介しました。 そして、今回は、「放射線治療のデメリット」についてお話します。 放射線治療のメリットは、①局所治療であること、②形態や機能の温存が可能であること、③仕事をしながら通院治療が可能であること、をご紹介しました。 では、放射線治療のデメリットは・・・ ①毎日通院する必要がある。 ②副作用がある。 ③放射線治療した部位は、再度放射線治療できない。 です。それぞれについてご紹介します。 ①毎日通院する必要がある。  放

        放射線治療医って?

          放射線治療のメリット

          本日は、放射線治療のメリットについてご紹介できればと思います。 前回、がんの三大治療法について、ご紹介しました。 ①手術(外科治療)、②薬物療法(抗がん剤)、そして③放射線治療 です。 その中で、放射線治療をがん治療に使うメリットとはどんなものがあるのでしょうか。 放射線治療のメリットは ①局所治療であること ②形態や機能の温存が可能であること ③仕事をしながら通院治療が可能であること です。では、それぞれについてご紹介します。 ①局所治療であること 放射線治療は、

          放射線治療のメリット

          自己紹介

          新年明けましておめでとうございます。 そして、このnoteに興味を持って頂きありがとうございます。 私(いこあん)は、病院でがん治療に従事する医療従事者です。 特に、放射線治療に関連する仕事をしています。 がん治療で、放射線???って思われる方も多くおられるのではと思います。放射線治療によって、がんもできるのでは?って思う方もおられますよね? でも、がんの三大治療法は ①手術(外科治療)、②薬物療法(抗がん剤)、そして③放射線治療 です。 放射線治療は、欧米では、がん