地獄でなぜ悪い
人は完璧じゃない。
誰だって欠点がある。
コンプレックスがある。
くだらない出来事だって、
誰かにとっては傷跡になる。
殺してしまいたい過去も
目を背けたくなる恥ずかしい出来事も。
目の前が真っ暗になるぐらいのどす黒い感情も
声を出したくなる後悔も諦めた自分も
期待を裏切った自分も
自分を裏切った自分も
誰もがこの重たい荷物を引き摺って生きている。
墓までこの年々重たくなる荷物を一人で持ってないといけないのか。
最後は一人で逝かなきゃならないのだ。
最後の形は分からない。
人が体を抜けた後なんて、想像もつかない。
お気づきの通り、ここは明るい地獄なのだ。
確実にいる剥き出しの暗闇がこちらにしっかりと顔を向けている。見たくないから見ないようにしてるけど。
心から愛する人と結婚して、生きていく
そこに至る覚悟と、人を信じる気持ちはどうしたら出来るのかな。
傷ついても一緒にいる覚悟と、ぶつかり合う勇気は
どこで手に入れられるのかな。
私はまだ分かっていない。
もしかしたら一生分からないのかもしれない。
でも、この地獄を生き抜く術はちゃんと得ている。
自分が信じられなくても、自分の好きな物は信じている。
音楽も、服も、猫も、イラストも。
だから大丈夫だと思う。
いつかこの地獄を一緒に歩いて欲しいと思える
自分がフラッと出てくるのかな。
だとしたら良いな。
それまでこの重たい荷物をブンブン振り回して
この地獄を生き抜いてあげるね。