見出し画像

rubber

彼と初めて会ったのは配信アプリを通してで、最初はいい声の人見つけたとしか思っていなかった。低くて高い不思議な甘い声。ゆっくりと優しく話すから耳が心地よい。声には魔力が宿ると思う。その人の感情とか経験が透けてみえ、どんな人なのかどんなことに笑うのかがよく伝わってくる。

配信に通い出したのは必然だったのかもしれない。あの時配信に入ってなかったら、出会わなかったのだけど、巡り巡って何処かで会っていそうな気がする。君はマルボロの匂いとマルジェラのレイジーサンデーモーニングが交ざった香りがするらしいね。香りを手に入れたら会わなくても会えるのかなと、空想してしまう。

昔から知り合っていたかのような貴方は、何処で何を見てきたんだろう。優しさの根底にある経験の数々に私は居ない。これから先も会うことはない。でも、そんな貴方にこのアカウントをプレゼントしようと思います。

どれだけ大事な人なのか私が書く文章で浸ってほしい。私のことを思い出して読み返したくなったら、何時でもここにあるのだから。




いいなと思ったら応援しよう!