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はじめて長距離レースに参加したときのこと

今日は、全日本の備忘録を書こうかと迷いましたがもったいぶって、私がはじめて長距離レースに参加したときのことを書きます(笑)

箱根駅伝から2ヶ月

箱根駅伝が終わって、いわゆる「箱根ロス」状態だった今年の年明け。
月並みな表現だけど、走る人はかっこいいし、勇気を与えてくれる。もうちょっとだけ頑張ってみよう、という気持ちにさせてくれる。
一方で、それを発信している選手は、一体どんな気持ちで走っているんだろう。少しでも選手に近づきたいと思った私は、ついにランニングを始めました。

「熱しやすく冷めやすい」タイプの私は、サボり防止のためにすぐレースにエントリーしました。はじめてなので10km。3月に行われた大会だったので、準備期間は2ヶ月でした。

家にいながら情報を受け取れる時代

学生時代は運動部に所属していたものの、ランニングは初心者。継続することと、フォームに気をつけようと心掛けていました。
今は便利な時代で、陸上系YouTubeチャンネルのTKD PROJECTランたなちゃんねるを毎日見て、楽しみながら勉強していました。
それでも指導者がいるわけじゃないし、試行錯誤しながら少しずつ距離を伸ばしましたが、練習会にも2回参加しました。

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故障したときのもどかしさ

2ヶ月の準備期間、すべて上手くいったわけではなくて、しっかり故障しました(笑)
「鵞足炎」という膝の内側に痛みがでるもので、おそらく、引っ掻くような接地をしてしまっていたことと、元々の体の歪みで膝が内側に入っていること(ニーイン)が影響したと思います。大学生になってからは全く運動をしていなかったので、オーバーユースでもありました。
この時、だんだん距離もスピードも伸びてきて軌道に乗っていたときだったので、1週間ランニング禁止令が出たときは悶々としていました。
1kmだけならいいだろう、2kmだけならいいだろうと、禁止令をやぶりながらも整骨院の先生には「走ってないです!」と平気で嘘をついていました(笑)

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ひとりぼっち、だからこそ

クラブに所属しているわけでもなく、決まった練習会に参加しているわけでもない私は、いわゆるラン友がいませんでした。はじめてだから、会場で間違ったことをしてないか、暗黙の了解的なルールがないか、ビクビクしていました。
寝不足で不安もあったし、アップダウンが激しいコースに心が折れそうになりました。途中で足が痛んだり、急激な上り坂に乳酸が溜まったり。終盤は差し込みもありました。いつ止まる?いつ歩く?なんて考えながら走りました(笑)

でも、ボランティアの方々や、知り合いでも何でもない沿道の人の「がんばれ!」がすごく励みになったことは、新しい発見でした。それがなければ、途中で歩いていたかもしれません。
今でこそレースを見に行くときは取材で行くことが多いのでカメラを構えたりするのだけど、テレビ観戦派の私を現地に向かわせる原動力となったのは、はじめてのレースの経験でした。

まぁ、ただの市民ランナーの思うところなので選手がどうかは分からないのだけど、できるだけ現地で、選手がもうちょっとだけ頑張れるようなアツいエールを送りたいと思うようになりました。
記録会なんかは、順位を狙ってるのか、タイムを狙ってるのか、はたまたぺーランなのか、到達点が分からないからレース中下手に声を掛けられないなぁと思うのだけど、「がんばる」ことには変わりはないよなぁと思いつつ、私にできるのはただシンプルに「がんばれ!」と声を掛けることだけなのです。

目標に到達すること

私がはじめてのレースで掲げた目標は、1時間を切ること。ランナーの皆さんからしたらジョグにもならないタイムかもしれません。しかし、数年運動してなかった私には、10kmも完走できるか…というレベルで、高いハードルではありました。
春休みはバイト詰めだったので、1日8時間ヒールを履いて仕事したあとに練習するのは辛く、本番までに10kmの距離を踏んだのはたった1回だけでした。
レース前日は卒業式で、飲み会(飲んでないけど)があって寝不足。いつでも言い訳できる準備はありました(笑)

いつも中途半端な私ですがこの時、56分35秒でゴールすることができました。嬉しかったけど、ゴールでもらったビールの割引券も虚しく、喜びを共有するひとはいませんでした(笑)まぁ、いいんだけど。
だから、もし応援している選手が良い走りをしたり、良い記録を出したら、本人には届かないかもしれないけどいっぱい喜びたいんです。ファンの方々と。

しかし、全然走れてない今は、このペースで、こんな距離、走れないなぁ。あの時の自分、おつかれさま。
また12月にレースがあるから、ぼちぼち走りますかな。

ご支援ありがとうございます。いただいたサポートは、取材時の遠征費用として使わせていただきます。