【特撰記事#47】Two Loops ~人生の転機~
7月15日、16日で徳島大学主催のワークショップに参加した。
デジタルファシリテーターの田原真人さんを迎えて、Two Loopsというワークがおこなわれた。
参加者は14名。2日間に分けて、それぞれの人生の経緯から転機、展望を伺った。
Two Loops Modelとは
Two Loops Modelとは、NewStoriesが提唱している変化の理論のこと。
床にビニールひもを山形と体型の2本を固定して、その上を歩きながら、これまでの人生の経緯と転機、展望を物語化して語っていく。
14の物語
14名もの参加者の人生の物語をTwo Loops Modelでうかがった。人生の変遷から転機を迎えた方やこれから迎える方、まさに今、立ち向かっている方のさまざまの物語を見た。
どの物語もドラマチックであったし、笑いがあり、たのしかった。
登場人物をぶっこむ
物語を見るだけでも十分おもしろいのだが、Two Loops の醍醐味はこっからであった。
あらかたの物語を語られると、デジタルファシリテーターの田原さんから、聴き手であるメンバーに物語への参加を指示されるのだ。
語り手の物語に登場人物を加えて、対話が始まる。これがおもしろい!
物語に参加する
メンバーが語った人生の物語。過去の出来事から未来への展望。その物語に参加することになる。
語り手がいる立ち位置から、気になる立ち位置にいる人との対話するのだが、対話相手として聴き手役が参加するのだ。
語り手から聴き手へ発言するのだが、聴き手発言を受けて、発言を返していく。各々の立場での対話になるため、ディベート的な対話となっていく。
役割りを変える
現在の立ち位置で対話をしたあと、役割りを変えます。これが、ショッキングなワークなのである。
いままで、自分の信ずる立ち位置から発していたことを立場を入れ替えて、同じ内容の対話をするのだ。対話というより対峙するかんじになる。
ぼくが体験した体感覚では、背中がむずがゆい。役割が語り手のときは自分が正しいと思って意見する。しかし、役割りが聴き手に変わると、自分が正しいと思っていたことが、なんか違うっておもってしまう。
語り手から聴き手の立場になると、こうも意識が変わるのかっていうほど、認めたくない気持ちが発動する。ただ一方でもともと自分が発していた言葉なので、正しいと思う気持ちも内在するのである。
正直、なんか気持ちがわるいかんじだった。頭の中がカオスの状態になった。
登場人物を増やす
途中から登場人物を増やしていく。すると、対峙していた状態だったのが、援軍がきた感じになる。援軍がきてくれると、救われた気持ちになった。
立ち位置を変える
ロープ上にいる立ち位置をどんどん変えていく。そうすることで見え方、捉え方が全然変わっていく。
対峙していたと思っていたのが、実は同じ仲間なのかとうっすらと気づかされる。
立ち位置を変えるというは、空間と時間が変わるということだ。空間と時間の変化で捉え方の違いにぼくは驚いた。一番印象に残ったワークだった。
どんどん変化させる
ここから、登場人物を増やす、立ち位置をどんどん変化させると、変化ごとに気づきが多くもたらされる。
ここまでくると、何が正しくて、何が正しくないかというのはどうでもよいと思ってしまう。それぞれの空間や時間がそれぞれにとって正しいとされるのであるとぼくは理解した。
大切なことは、背景を知ること
語り手、聴き手だけでなく、登場する人物の全員の背景を知ることがとても大切なことであると、思った。
背景を知ることで、いつ、どの立ち位置で話しをすればよいのか、自分がその位置にいないのであれば、誰かに話しをしてもらう、などをさまざまなことを考えればいい。
正しいことより伝わることだ。
個人の物語が集まると世界の物語になる
今回は14の物語を聞いたり話したりした。個人の物語ではあるのだけども、14もの物語が合わさると、じつは、社会問題や世界の問題にぶち当たってくる。
自分のことを考える時間であるはずが、いつの間にか社会や世界のことを考える時間となっていったのである。
これが今回のデジタルファシリテーターの田原さんの狙いだったように思う。
社会や世界のことを自然と考えている自分がいる。
社会と世界のことを考えると自然と14の物語を思いだしている。
「こらんぷ亭一教@LUCK GO!ごきげん場活道」
メルマガ登録アドレス
https://winning-crafter-4888.ck.page/db7e1396c1
申し込み後自動返信メールがとどきます。
「今すぐクリックして購読を完了させる」をクリックで登録完了です。
感想はこちらから
https://note.com/ikkyo_note/message
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。