見出し画像

常識を打ち破る

先日アトリバクター ラミナタス RT761株の培養に成功した。この菌は何が凄いかと言うと、細菌の癖にDNAが膜に包まれている。細菌というのは、大腸菌も乳酸菌も、DNAは細胞内に裸で存在している。細菌とは、バクテリアのことで、核を持たないから原核生物に分類され、当然核膜も無い。だから抗生物質で細菌を殺すことが出来る。他方、酵母菌や動植物や人間は、核を持つから真核生物に分類される。つまりDNAが膜に包まれている方が、より高等なのである。カビは細菌では無く、核膜を持っている。そしてウイルスには細胞膜すら無いし、もっと小さく、ノロウィルスだと直径は30nm(ナノメートル)。細菌を含め、小さいものはまだまだ未知の世界だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?