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パブロフの猫

ロシアの生理学者パブロフは犬( Pavlov's dog )が後天的に条件反射を獲得できることを発見した。

人間は条件反射の人工的産物であると言う意味で「パブロフの猫」と呼ぶことにしよう。

テストが近いから腹痛になる。嫌いな上司を思い浮かべると咳が止まらない。

人間の行動はどこまで後天的に獲得されたものなのか?誰かに「朝マックしよう」と洗脳されたら、それが一生涯続いたりする。

お前は罪人だ、懺悔しろと或る宗教に洗脳されたら、何千年でもそうしている。

要するに「パブロフの猫」には自由がない。人に命じられたらその行動しかしなくなる。人間の平均寿命は80歳なんだから、200歳も生きたりしてはいけません。

あなたは来世、家畜になってみたいですか?餌を与えられて順調に肥え太ったら処刑され「美味しいお肉」に化ける。なんか愉しそう!

じゃ奴隷なんかどうです?高額のお給料が貰えるが、キツい肉体労働を強いられる。鞭で打たれたりもする。面白そう、やってみたい!

結局この世に産まれると言うのは好奇心にそそのかされた結果で、いざ生きて見たら存外に過酷だったりする。

家畜、奴隷、囚人、これらは皆キツい。だが人間の大半はこういう人生を余儀なくされて来た。

条件反射( conditional reflection )とは、神経回路( neural circuit )の形成である。人間の行動パターンは地上界に特化し過ぎたので、それらは五次元空間ではほぼ無用の長物であるから、自分の神経回路を五次元仕様に書き換える必要がある。

三次元の人間は病気になるのが当たり前だが、五次元人は健康が当たり前だから、病気と健康に関する神経回路も書き直す必要がある。

寿命が来たら死ぬ、それは三次元人類の常識だが、「不老不死でもいいじゃん」と書き直せば、五次元空間では本当にそうなっていく。

飛びきり不運な人生を体験してみたい、悲劇のヒロインを演じてみたい、あの世なんて無いと人前で公言してみたい、人間はあらゆる愚かさの中で一生を終える。

愚かな人生に飽きて来たら、善人と聖者しか居ない世界も体験してみたくなったりする。能力者しかいない世界、それはそれで面白いよ。

あなたの未来は在り来たりですか?それともスパーブ(Superb)ですか?

この時空間は実は毎瞬毎瞬自身が創造している。だから不運でツイてない自分は実は自身の渾身の芸術作品なのです。自身が創ったのに「誰かに与えられた、外界が勝手に私に与えた」と思い込むように自身を騙したのである。手が込んでいますね。この事に気づいて行くのが「悠久の悟ったようで悟れないゲーム」なのです。

八百万の神々や菩薩や仏しか居ない世界、それを退屈と感じて貴方は、鬼と悪魔と魔物たちが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するこの世に遊びに来た。そしていざ来てみると、交通事故で両足を切断される、拷問され生爪を剥がされる、こんなはずじゃ無かったと喚(わめ)いてみても「この世脱出法」を識りません。認知症で記憶喪失ですから。せいぜいイタぶられて下さいませ。

この世に飽きたから、さっと五次元に還る、それが出来ない。帰る方法を忘れました。ボケが始まったから?天に帰る方法を識っている人は居ませんか?地上はもう飽きたんですけど。この世に産まれるって罰ゲームなんでしょうか?もっと楽しいと思ったんだけどなあ。想定外に苦しいんですけど。

神経回路の設計を間違えましたね。世の中の出来事に一喜一憂するパブロフの猫では駄目なんです。外界からの刺激に反応する、この場面では怒り、このシチュエーションではさめざめと泣くべし、条件反射的人生だから疲れます。ベクトルを逆向きにしていくといいよ。つまり「外から内へ」の条件反射人生を、「内から外へ」の創造的神生にチェンジしていく。愉しく生きるってそういう事なんです。自分という芸術作品を内面と外界に自由に創作して面白可笑しく、自由自在に自分仕様の宇宙に仕上げていっていいんです。何か愉しそうなんですけど。




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