マトリックスから脱け出す方法
生き地獄で足掻(あが)いていたら、上からスーッと蜘蛛の糸が降りてきて、「これにお掴(つか)まりなさい。」と声がする。皆でしがみついていると、荷重に耐え切れず糸はプツリと切れて、また真っ逆さまに地獄へと墜ちていく。人生はこの繰り返しです。
ゲームをやってもそのステージをクリアするまで、次のステージには進めません。延々と同じステージをやり続けます。輪廻の輪からどうしても脱出出来ないから苦しい訳です。
六道輪廻とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天と魂が輪廻の各ステージを円環的に無限ループしているイメージです。それぞれのステージをゲームクリア出来たら、次のステージに進めます。出来ないと戦争なら戦争を無限ループしてしまい、また戦争かよと暗い気持ちで落ち込む事になります。
さて今、人類は天に移行出来る空前絶後の大チャンスに遭遇したにも関わらず、天に移住出来る人は数%と云われています。そうで無ければとっくの昔にファーストコンタクトが起こっています。人類の大多数が人間ゲームに手こずり信念体系を変更出来なかった訳です。
それは言い換えれば、地上という名の監獄に監禁され監視され支配され、天空を自由に飛翔する権利を放棄して地上を這いずり回る低次元生命体として一生を終えて行く哀れな意識体と言う事が出来るでしょう。
産まれても数十年したら直ぐに死ぬ。この短命サイクルの無限ループです。その間、知的進化も停滞してしまいます。
この牢獄、つまりマトリックスからどうすれば脱出出来るのでしょうか?仏教的に言うと、「解脱」すればいいんです。悟ればいいんです。でもそんなの80億に一人とかでしょ。人類には到底無理です。
そう言う訳で、脱出方法は賢い宇宙人か地球外生命体、或いは自分の集合意識にガイドして貰うしか有りません。
人間界即ち「地上徘徊人」が天上界即ち「天空飛翔人」へと進化成長するには、次元上昇即ち「自分の信念体系の改変」が不可欠なのです。
具体的には、「善悪の彼岸に立つ」つまりあの人が悪い、アイツのせいだと言ったマインドを卒業する。全ては「自分のせい」だからです。要するに「自業自得」なのです。戦場に駆り出されるのも、飢餓に苦しむのも、貧困に喘(あえ)ぐのも、社会や国家のせいでは無くて、「自分自身の魂の自己責任」なのです。これは今の人類には相当手厳しい宇宙的真実なのです。人間の内奥に潜む「他人依存」と言う「甘えの構造」を克服しない限り「戦争も飢餓も貧困」も無くならないのです。
悟らない限り自分の人生における「貧困や窮状やピンチと言った現実」は無くなりません。
逆に言うと、悟る為に、気づくために、そうした現実が展開され続ける訳です。
さて「善悪の彼岸に立つ」生き方、他人を非難も批判もしない生き方は如何にして可能でしょうか?誹謗中傷が生き甲斐の人は自分の何処が間違っているのか自分では気づけません。だから苦しいんです。他人批判とは、実は「自身の内面批判」なのです。評論家は他人の作品や社会情勢を得意気に論評したがります。でもそんな事してる場合じゃ無くて、自身の内面に気づくのが先なのです。
ではどうすれば人間界のマトリックスから脱出出来るのでしょうか?どうすれば善悪の彼岸に立てるのでしょうか?元来一つで有り続ける世界をわざわざ「善と悪とに分割したがるマインド」は何処から来ているのでしょうか?「私は正しい」「私は間違って無い」「アイツラのせいだ」「アイツが悪い」、これらは「エゴの自分の勝手な思い込み」詰まりは「勘違い」なのです。実は其処に「愛の欠如」がこっそり隠れ棲んでいることに人々は気づきません。他人を裁くとは、愛の欠如なのです。
間違うのも自分、正しいのも自分、他人や社会は存在しないのです。自分の生き地獄と言う現実を創り出して居るのは「自分自身」なのです。他人では有りません。悪友を引き寄せたのは「貴方自身」であって他の誰でも有りません。病気を引き寄せるのも貧乏神を引き寄せるのも自分自身です。天災を招くのもミラクルをもたらすのも「自身の内面」なのです。詐欺師に金を騙し盗られるのも自分の金運が招いた必然なんです。顔の皮膚の弛(たる)みは自分がリンパケアを怠ったせいであって、他人のせいでは有りません。自身の腸内環境が悪いのは、地球環境のせいでは有りません。貴方の食べ物が間違っているのです。
この世界この宇宙は、対立する概念をエンタングルさせることで成立しています。「善と悪」とか「戦争と平和」とか「正義と不正」とか無数のエンタングルでこの世は成り立っています。それで「善悪のマトリックス」の中で其処から脱け出すこと無く一生を終えるのが人間と言う意識体です。どうして大気圏外に出れないのでしょうか?
其処に強い引力が働いているからです。善と悪がエンタングルして回転しているので、その渦に巻き込まれその外に出れない訳です。
だから次元上昇を何度か試みても、その都度引力に引き戻され失敗に終わります。陽子の周りを飛び回る電子は、普通は外に飛び出したり出来ません。詰まり、次元上昇するには大気圏を突破する一定以上の強い力が不可欠なのです。集合意識の同意が無いと押し戻されてしまうのです。だから意識体の数量が必要なのです。天に棲むと言う強い意志力が欠如しているとまた失敗します。まあ今回は行けるんじゃないでしょうか。
詰まり、善と悪が有った時、悪を排除しよう取り除こうとするから上手く行かないのです。詰まり悪人を幾ら成敗しても切りが無いんです。悪人は無限供給されるからです。インフルエンザに罹った家畜をその都度全羽全頭殺処分しても、インフルエンザは根絶出来ません。殺処分と言う人間の悪行が、加算されて行くだけです。
善と悪、病と健康、運不運、幸不幸と言ったエンタングルの「片方だけに片寄って生きる」と言うやり方は、次善の策ですが、抜本的解決策では有りません。何れは引力に負けて渦に巻き込まれるからです。詰まりステージをクリアして「上に抜ける」しか方法は有りません。人間を卒業しない限り、悪人の餌食で有り続ける訳です。言い換えると、被造物で有り続ける限り、「幸せ」には辿り着けません。
それで「上に抜ける」とは、善と悪の中間即ち「ニュートラルな地点」ゼロ磁場とかボルテックスとか「台風の目に留まる技術」が必要です。善にも悪にも傾かない境地に立てる自分の確立、前世のトラウマに悩まされない自分の確立、詰まり全てを許し全てを手放して身軽に成る自分、今ここだけに専念して生きられる自分になると言う事です。或る人にだけ戦争は起こり、或る人にだけ難病が訪れ、或る人だけが詐欺の被害に遭います。別の人は豪華客船の屋上のプールから、数百億円の取引契約を交わしています。貴方の不幸は貴方自身が引き寄せたのだと気づく必要があります。だから下らない男に貢いでる場合では有りません。
次元上昇と言う言葉のイメージから上の方、つまり空間的上昇と勘違いし易いが、今ここに居ながら、今ここが高次元高波動になるのであり、宇宙人は上空に居ると言うより「今ここ」に居る、死んだ祖父母も今ここに居るんです。だから全てが今ここに有ると云われる訳です。善とか悪とかに傾かない生き方とは、最後の審判を卒業する、言い換えると閻魔大王をお払い箱にする生き方へとパラダイムシフトすると言う事です。裁くとか裁かれると言った現象を幼稚と捉えるマインド、「善か悪か」に代わって、「愛と許しと癒やしの世界」が到来するからです。
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