70年代~90年代を教えてくれた田尻智さん
※この記事は
2020年10月20日に書いた記事に
加筆修正をしたものです。
昨日の記事では、
20代後半から30代にかけて、
60~70年代の
ブラックミュージックにハマり、
当時のアメリカのことを
知るきっかけになった
と書きました。
話は前後しますが、
20代中盤から20代後半にかけて、
(2006~2010年くらいの間)
ゲームクリエイターに
着目していた時代もありました。
その頃の私が特に
注目していた方を挙げると
宮本茂さん
田尻智さん
小島秀夫さん
桜井政博さん
飯野賢治さん
水口哲也さん
飯田和敏さん
といった方々が挙げられます。
中でも、桜井政博さんは
毎週購読していた
『ファミ通』のコラムを読んでいて、
単行本も繰り返し読みましたし、
もちろん、彼が手掛けたゲームも
ハマりました。
昔のことを教えてくれた
という意味では、
田尻智さんの影響が大きいです。
彼の著書
『ポケモンを創った男』では、
田尻さんの子ども時代の話から、
『ポケモン』にいたるまでの
軌跡について語られていました。
好きになったことは
とことん突き詰める姿勢に
強烈なシンパシーを抱くとともに、
特に70~90年代の広範な分野の
カルチャーについて
さらに深く知るきっかけともなりました。
彼の話の中で
もっとも印象に残り、
その後の私の興味の範囲を
さらに広げることになった話があります。
それは、田尻さんの
子ども時代だった70年代に
東京(町田市)で
どのようにして都市化が進んだか、
そして、そこから90年代にかけて
ゲームセンターから
はじまったゲームの文化が
いかにしてメインストリームに
のし上がっていったか、
といった話です。
特に、都市化の話には
インパクトがありました。
山などの自然が多かった地元が
急激に都市化していき、
少し前まで少年たちが
ザリガニ釣りをしていたような沼地が
宅地開発され、
団地ができていったそうです。
田尻さんの遊びも
「虫捕り」「ザリガニ釣り」
→「スペースインベーダー」
と、移行していきます。
そんな端境期に少年時代を過ごした
田尻さんならではのリアルな体験談が
私の好奇心をくすぐりました。
この本を読んだ数年後、
さらに私は自分が今暮らしている
現代の日本が
どのように形成されていったか、
というところにまで
興味が及ぶようになっていきます。
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