松下進のイラストは僕らの青春時代のシンボル
好きなイラストレーターの話をします。
私の世代ですと、
松下進のイラストは
無意識のうちに
たくさん見て育ってきたので、
もはや空気というか、
気が付けば欠かせない存在です。
元々は‘70年代から
雑誌『ポパイ』などのイラストなどで
人気を集めたイラストレーターですが、
これは私が生まれる前の話で、
そういった仕事をしていたのは
大人になってから知りました。
今でこそ、私のように
子どもの頃からこのようなテイストの
イラストに触れてきた人は
多いと思いますが、
特に、昔はこんなにポップな
イラストが日本にはなく、
かなり斬新に感じられたのでは
ないでしょうか。
(松下進はアメコミなどに
影響を受けている)
松下進のイラストは
平面でありながら、
エアブラシで表現した立体感、
等身を低く、かわいらしく
デフォルメされていても、
どこか大人っぽい印象の
キャラクターが魅力的です。
▲かわいいのに大人の色気がある
松下進のイラストで
最初に見たというか、
親しんだものがどれだったのかは
もはや思い出せませんが、
おそらくは、
『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』
(‘86~’92)
▲オープニングのアニメーションも担当
『高橋名人の冒険島』(‘86)
▲この他にもゲームのイラストを
多く手掛けている
『週刊ファミ通』(’86~)
▲現在でもマスコットのネッキーは健在
年代的にはこういったイラストを同時期に
認識していったのではないかと思われます。
当時は子どもながらに
似たようなタッチの
イラストだとは思っていましたが、
まさか同じ人が書いているとは
思いませんでした。
ちなみに『ファミスタ』も
同じく松下進のイラストだと
ずっと勘違いしていたんですが、
違いました(^^;
でも、きっと、
影響はあったんでしょうね。
▲注・松下進のイラストではありません
もう少し大きくなってからだと、
『ダービースタリオン』シリーズ
(’91~’96)
▲同じくアスキーでは
『ベストプレープロ野球』のイラストも
手掛けていた。
(『ダビスタ』はスーファミ版まで)
『モータートゥーン・グランプリ』(‘94)
▲PS初期のレースゲーム
『ビット・ザ・キューピッド』
(‘95~’96)
▲日本初の連続CGアニメ。
これはサントラCDで、
映像はVHSしかありません
この他にも
オリックス・バファローズ(‘91~’10)
▲ネッピー
(現在のオリックスのマスコットは違う)
ガンバ大阪(‘93)
▲ガンバボーイ。ネッピーの弟らしい
といったスポーツチームの
マスコットキャラクターも印象的でしたね。
あと、フジテレビビデオの
オープニングアニメーションも
松下進が手掛けていました。
▲昔のフジテレビビデオOPアニメ
このアニメーションも
思い出深いですね。
(『やるやら!』とか『ごっつ』の
レンタルビデオで観たなぁ)
こうして振り返ってみると、
松下進のイラストは
私たちの青春時代の
シンボルでもありますね。
本当にいろんな分野で
イラストの魅力を
発揮されている方です。
最近でも、
ファンタジーキッズリゾートを
見かける度に、
ふらっと入りたくなってしまいます。
子ども、もしくは子連れしか
入れない施設なので、
自分が大人であることが残念です(^^;
▲松下進がマスコットを手掛けている