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初心者はどんな本から読むべきか
※2500字以上の記事です。
お時間のある時に
お付き合いいただけると嬉しいです。
先日、この記事の中で、
特に興味を持った分野は、
最低でも3冊以上の
異なる著者の本を
読む習慣が定着しました。
という話を書きました。
これに対し、以下のような
質問をいただきました。
実際にやってみようと思った時に、
どんな3冊を選ぶのが理想だと思いますか?
いっきさんなりの選ぶ基準ですね。
この話を聞きたいです〜。
この質問はとても魅力的ですね。
そこで、今日は自分なりの
「本を選ぶ基準」を紹介しましょう。
(特に、自分がまだ、
それほど知識がない分野の本を
選ぶ際に考えていること)
ビジュアルが豊富
「本」というと、文字が中心の
読み物を連想される方が
多いでしょう。
しかし、自分が詳しくない分野のことは
文字だけで説明されても、
理解しにくい場合が多いです。
そこで、私は特に興味を持った分野で
最初に読む本を選ぶ場合は、
写真やイラストが豊富な本を
真っ先に選びます。
そうすることによって、
ビジュアルも含めて、
その世界のことが理解できるので、
頭の中にイメージが
浮かびやすくなるんですよね。
そういった点では、
いきなり文字数やページ数が
長大な本を読むよりは、
雑誌やムック本(※)が
オススメです。
※ムック本:
書籍と雑誌の中間の本。
「magazin」「book」を
掛け合わせて「mook」という
例えば、私が「AI」について
知りたいと思ったら
こういう雑誌から読みはじめます。
「建築」について知りたい
と思ったら、これです。
「北欧インテリア」について
知りたいと思ったら、これです。
こんな風に雑誌は
特定のテーマに特化したものが
たくさんあるので、
何か気になることがでてきたら、
そういうテーマの雑誌はないかを
探すことが多いですね。
ムック本で、特にオススメなのは、
『別冊宝島』です。
『別冊宝島』は、'76年に創刊された
ムック本のシリーズで、
幅広い分野の特集がされています。
私も何冊か持っていますが、
いずれも記事の整理のしかた、
ビジュアルの豊富さが素晴らしく、
きっと、本を読む習慣がない人にも
魅力的な本に感じられるはずです。
どうですか、このラインナップ!
『別冊宝島』は
私のようになんにでも
興味を持ってしまう人には、
たまらないムック本です。
話し言葉で書かれている
「本」というと、
書き言葉(文語体)で書かれた
難しいものを連想される方が
多いと思います。
たしかに、一般的に
「本」といった場合に、
そういったものの割合が
多いのも事実ですね。
しかし、私は、
まだ知識が乏しい分野の話だと、
書き言葉では読みにくく
感じることが多いです。
そこで、知識が乏しい分野の
本を選ぶ時には
敢えて「書き言葉」ではなく、
「話し言葉」で書かれた本を
選ぶことが多いんですよね。
「書き言葉」「話し言葉」の
見分け方がよくわからない
という方も多いかもしれませんが、
もっともわかりやすいのは、
「対談形式」をとっている本ですね。
一人で書かれた本というのも、
編集者が関わって
作られてはいるものの、
どうしても視点が限定されやすい
という欠点があります。
特に、本からなんらかの
知識を得ようとする場合に、
この視点の偏りが邪魔になる場合も
あるんですよね。
そういう点では、
分野の異なる二人以上の著者が
対談形式で展開する本は、
複数の視点で
会話が進められていくので、
必然的に「わかりやすくなる」
というメリットがあります。
(一方的な語りではなく
「え?それって、こういうこと?」
というような掛け合いもある)
他にも「話し言葉」で
書かれた本には、
インタビューをまとめたもの、
語り下ろし(※)の本もあります。
(※語り下ろし:
著者が語ったことを記事にしたもの。
文筆業が本業でない
著者である場合が多い)
こういう本は、
読書習慣がない人にとっても
読みやすい本である場合が多いです。
▼欽ちゃんの本。語り下ろしっぽい
▼著名人のインタビューをまとめた本
▼最先端の科学についてインタビュー
ページ数が少なめ
「本」というと、
「歯を食いしばって、
頑張って読む」
みたいなイメージも
あるかもしれません。
もちろん、中には、
それくらい頑張らないと
読めない本もあります。
しかし、私は、
あまり知識がない分野の本は、
極力「読みやすい本」を
選ぶようにしています。
いくら「知りたい!」と思っても、
いきなり、ラスボス級の本を
手に取ったところで、
読み通す自信がないからです(^^;
ゲームでイメージすると
わかりやすいでしょう。
『ドラクエ』のような RPG では、
まずは、スライムのように
倒しやすい「ザコキャラ」で
経験値を稼いでから、
難解なダンジョンや
手ごわいボスキャラに
挑みますよね。
「読書」もそれと一緒です。
まずは「読みやすい本」で
ある程度、経験値を稼いでから、
「ボス級の本」に挑みます。
「読書が苦手だ」
と言っている方に限って、
ここを誤解しているんですよね。
「本」の「難易度」が見抜けないので、
いきなり「ボス級の本」に挑んで、
挫折してしまうのです。
もったいない話だと思います。
せっかく「何か読みたい」
と思って本を選んだはずなのに、
その本が難しかったばかりに、
「私は本が読めない」
と落ち込んでしまうんですね。
それは違います。
「本が読めない」のではなく、
読む順番を間違えただけです。
どんなに優れたプレイヤーでも
レベル1のまま、ラスボスに挑めば、
即ゲームオーバーですよね。
そこで、私がオススメしたいのは、
「読みやすい本」から
読みはじめることです。
一番わかりやすいのは、
ページ数が少なくて、
完読しやすい本ですね。
例えば、1000ページもある本を
読み通すのは、
読書習慣がある人でも
骨の折れる作業です。
しかし、100~200ページ
くらいの本なら、内容によっては、
初心者でも苦ではないでしょう。
1冊、2冊、3冊……
と完読する本の数が増えるごとに、
その人の「読書力」も
おのずと上がっていきます。
中には「難しい」と思うことも
あるかもしれませんが、
それは当然のことです。
私は、30代になってから、
年に100冊ほどの本を読む
習慣があります。
(マンガや雑誌も含めた冊数)
10年近く、そんなことをしていますが、
それでも「難しい本」に
出会うことは多々あるんです。
ですから、そこは焦らずに、
まずは1冊を読み通す体験を
確実に積み重ねていく必要が
あるでしょうね。
特に読書で「知識を得る」のが
目的であれば、
「新書」がオススメです。
「新書」は「新書判(173×150)」
と言われる長方形のサイズの本で、
書店では一般的な文庫本とは
別の棚になっていることが多いです。
多くは特定の分野に精通した
専門家が自身の専門知識を
一般の人にもわかるように、
平易な言葉で書いた本になっています。
この手の本も、
ものによっては難しい場合もありますが、
割とページ数の少ないものが多いです。
各出版社から幅広い分野の新書が
出版されているので、
ぜひ、手に取ってみてください。
▼オススメの新書はこちら
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