音楽レビュー『VISITORS』佐野元春(1984)佐野元春と旅に出よう
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はじめて佐野元春のアルバムを聴きました
まったく知らなかったわけではないですし、いつか聴いてみたいと思っていたんです。
最初に何を聴こうかと思った時に気になったのが、このアルバムでした。
'80年代に発表された4作目のアルバムで、それまでの佐野元春の作風にはなかったヒップホップが大胆にあしらわれているというので、気になっていました。
1年間、ニューヨークに滞在して
作られたアルバム
こういう経緯もあって、おそらく佐野元春の作品の中でも異色の作品なのかもしれません。
現地のミュージシャンとセッションをしながら作られたアルバムということで、当時のニューヨークの空気感が感じられます。
のっけから、ファンキーなヒップホップが披露されています。当時のプリンス辺りのサウンドにも通じるものを感じますね。
①~③に見られる
アップテンポな曲が好き
なんですが、ノリノリな曲だけではありません。
④になると、いっきにテンポをおとしたバラードが展開されます。
この曲もいいんですよね(ジョン・レノンが亡くなった事件をテーマにしている)。
⑤は少し疾走感のある曲になっていて、その次に出てくる⑥がまたゆったりです。
この曲は「怒り」をテーマにしているのに、穏やかな曲調なのがおもしろいですし、必ずしも声を荒げることが主張につながるわけではないことを教えてくれます。
⑦、⑧はまたファンキーな曲で、'80年代的な電子音がいいですね。
アルバム全体にしっかりとした構成があるので、通して聴くと魅力が増します。
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