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ジャズと私(2)高校時代、ゲームに出てきた大人の世界

【900字/2.5分で読めます】

中学時代に音楽の先生にジャズのことを教えてもらった私でしたが、その後、ジャズとは縁がなく、聴く機会もありませんでした。

中学でジャズを教えてもらったのが、何年生の頃だったか、正確には覚えていないんですが、そこから数年が経ちました。
ジャズとの再会は、高校2年生の頃です。

相変わらず私は、それほど音楽に熱心な方ではなく、気に入って聴いていたのは、ウッチャンナンチャンのバラエティ番組で流行っていたポケットビスケッツ、ブラックビスケッツ、または、女優の中谷美紀の楽曲くらいのものでした。

▼ちなみに、当時はわかっていなかったが、中谷美紀の楽曲でもジャズのものがある

そんな中で、急に私の前に現れたジャズは、そういったミュージシャンによる音源ではなく(そもそも、ポケビ、ブラビ、中谷美紀も本職はミュージシャンではないが)、ゲーム音楽だったのです。

高校2年生の頃、私はプレイステーションで発売されていた『探偵 神宮寺三郎』シリーズにハマっていました。

『探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに』
(1998)

『探偵 神宮寺三郎』シリーズはファミコンの時代からあったアドベンチャーゲームで、プレイステーション以降は、BGM に本格派のジャズが使われていました。

最初は「オヤジくさいゲーム」と半分冷やかしで遊んでみたのですが(体験版を遊んだ)、ハマりはじめると、とんでもなくおもしろく、大人な世界観にどっぷり浸かってしまいました。
(「ハードボイルド」という言葉もこのゲームで知った)

寺田克也による渋いキャラクターデザイン、実際の新宿をモチーフにした舞台設定(アルタやコマ劇場といった当時の新宿を象徴する建物が背景として出てくる)、そして、スタジオ録音による本格的なジャズが、当時の『神宮寺三郎』を象徴する要素でした。

▼私のお気に入りの3曲

当時の私の中でこういった音楽が、中学の先生に教わった「ジャズ」とどれほど結びついていたかはわかりません。
しかし、中学時代に音楽の授業で先生が見せてくれたピアノの演奏と同様に、これらの音楽はカッコよく感じたんですよね。

あの頃にこういう音楽と出会えたのは、その後の自分の音楽遍歴を振り返ってみても、すごく重要なことだった気がします。

(続く)


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いっき82
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