プログラムでいろいろな感触を表現(3)氷の上をすべる感覚
※この記事は、
2016年2月21日に書いた記事に、
加筆修正をしたものです。
前回までの記事では、
ゲームの世界における
「重さ」の表現について
書いてきました。
今回は、
それ以外にもたくさんある
ゲームの世界の表現について
書いていきます。
例えば、私が住んでいるのは、
北海道なので、今の時期は
地面が雪で覆われて、
ツルツルの路面なんです。
このような滑る感覚を
ゲームで初めて味わったのは、
ファミコンの
『アイスクライマー』でした。
▼'85年に発売されたファミコン用ソフト
このゲームで、プレイヤーは、
エスキモー風の
キャラクターを操作して、
雪山のようなステージを
上へ上へと進んでいきます。
地面はツルツルな場所があり、
そこでは滑りながら
移動するんですよね。
コントローラーの十字キーを
横に入れると、
キャラクターが動くんですが
慣性の法則を再現していて、
十字キーから指を離しても
しばらくキャラクターが
横に動いてしまいます。
私の古い記憶なので、
間違ってるかもしれませんが、
十字キーの横を押して、
キャラクターが
動き出した時は、
動作がソロッと
遅かったような
気がするんですよね。
つまり、
このゲームでは、
キャラクターの移動速度が、
「ゆっくり立ち上がり」
↓
「急激に移動」
↓
「ゆっくり止まる」
という感じで、
氷の地面で滑る感覚を
十字キーを押した時の
操作感覚のズレで
再現しているのです。
こんなファミコンの
初期のソフトでも
当たり前のように
こういう感覚を
表現していますが、
これって凄いことですよね。
はじめにこれを
やった人は天才です。
でも、子どもの時は、
こんなことに
いちいち感動していなかったし、
当たり前のように思ってました。
だから、ゲームを
子どものおもちゃと
侮るなかれなんですよ。
大人になった今だからこそ、
改めて遊んでみると
こんな細かいところに
素晴らしさを感じるんですよね。
そして、この他にも
ゲームで体験できる
様々な感触がありますので、
次回へと続きます♪