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音楽レビュー『Celestial Greens』Vels Trio(2021)人力による「テクノ」を感じる

【約800字/2分で読めます】

【こんな人にオススメ】
・電子音が好き
・不思議な音楽が好き
・シリアスな音楽が好き

【こんな時にオススメ】
・夜
・くもりの日
・運動のおともに

詳しいことはわからないのですが

本盤がファースト・アルバムとなる、ヴェルス・トリオは、ロンドンを拠点に活動するバンドで、それぞれが別のバンドで活動するメンバーからなっているようです。

キーボード、ドラム、ベースで奏でられる、そのサウンドは神秘的であり、ダンサブルでもあり、なんとも不思議な魅力のある音楽です。

ジャンルとしては

「コンテンポラリー・ジャズ」とされていますが、一般的に「ジャズ」と言った時に連想される音楽とは大きく異なります。

打ち込みの音こそ使っていないように感じますが、聴き応えはかなり「テクノ」に近いものを感じました。

特に、テクノの中でも「テクノポップ」のようなポップな感じではなく、アメリカの「デトロイトテクノ」などのハードなダンスミュージックに通じる音を感じます。

そういった激しいサウンドを打ち込みではなく、人力の演奏でやってしまうのが、このヴェルス・トリオのすごいところです。

電子音を使っているので

全体的に音色がキラキラした印象ではあるのですが、先ほど挙げた「デトロイトテクノ」と同じように、音のトーン自体は暗めです。

明るい日差しのもとで聴く音楽というよりは、夜~深夜、もしくは曇り空がよく似合うサウンドに感じます。

フュージョン寄りのメロディアスな楽曲が多いので、この手の音楽をあまり聴いたことのない初心者にも聴きやすいアルバムでしょう。


【作品情報】
リリース:2021年
アーティスト:ヴェルス・トリオ
レーベル:Rhythm Section International

【アーティストについて】
イギリスのジャズバンド。’14年に活動開始。

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いっき82
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