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大学は生活指導の場?!
一介の研究者です。
少しずつ、記事を読んでくださる方がいて、通知がくると心躍ります。
ありがとうございます。
ブラック大学ネタが続きましたが、今回は大学教員の具体的なお仕事の話です。
最近は、大学でも担任制やゼミ担任制をとっていることが多いのではないかと思います。
もちのろんで僕がいた大学は、がっつり担任制でした。
学生にまつわるさまざまなことを扱う委員会の人たちによって、
一人もしくは二人で20-30名の学生を担当せい!と年度初めにリストを渡されます。
今どきは、生活指導も大学教員の仕事です。
「成績が悪い」
「欠席多い」
「授業態度が悪い」
「課題が提出されない」
「忘れ物が多い」
「表情がさえない」
「眠れないっていっている」
などなど…
そんなことがつづくと担任に連絡が入ります。
学生に連絡をとり、面談するなど対応しないと怒られます笑。
「もう18歳をこえた「大人」だぜっ、ちっ」とか、
「親じゃないんだから」と心のなかで何かは燃えますが、
そんなことを口にしてはいけません。
学生はお客様。
そして、大学教員は未来ある若者が働けるよう「誠実で健全に」育てることが使命になっています。
ときどき、大学とはなにか、と根本を問いたくなり、
吉見俊也先生の『大学とは何か(岩波書店)』を読んだりしてみますが、
逆にむなしくなります。
大学を「知のメディア」として捉えられないくらいの状況ですから。
この学生対応、そんなに多くないでしょ、言ったってオトナなんだから、
と思われるかもしれませんが、生活に難を抱える層が多い大学ほど、本当にこの対応に時間と精神が持っていかれます。
次から次へと生活相談が舞い込みます。
授業準備なんて日中にはできません。
日がとっぷりと暮れて、電話をする人たちが帰って、ここからが自分の時間。
それも研究時間ではなく、授業準備。
こんな毎日…がブラック大学です。
結局、ブラック大学の話になってしまいました笑。
周りの先生方に話を聞くと、多かれ少なかれ、どこの大学もこんな状況のようです。
大学教員を目指す若者たちには、ネガティブなことしか言えずに申し訳ないです。
今更、信じてもらえないかもしれませんが、ひとりひとりの学生は素直でかわいいのが、今どきの若者です…(説得力なし)
また書きます。