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毒親の理不尽

親が子供にどんなひどいことをしても、
子供は親を嫌いになんてなれない。

嫌いになったら幼い子供は、
生きてはいけない。

だから自分が悪い子だということにして、
つじつまを合わせて、
親を愛する努力をする。


親思いであることを強要されるけど、
親孝行すらできない自分は、
薄情なのかと思ってしまう。



「あなたのために」
「してあげたのに」
「親の有り難みがわかっていない」


そんなセリフひとつひとつに、
罪悪感が積もっていく。


何をされたとしても、
嫌いにもなれないし、
冷たくもできない。

気持ちのやり場も、
逃げ場もない。



どうして「子不幸」という言葉がないんだろう。
「親不幸者」の前に「子不幸者」がいるのに。
「子不幸者」だって世の中にはたくさんいるのに。


なんだか親って理不尽だなと思う。




「許せないものは許さなくていい」
は小林正観さんの言葉だったな。


自分で自分に、
言い聞かせる。


許せない自分も、
許してあげよう。


ただ祈るように思う。


どうか許してあげられますように。





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